実用上十分な解像度のフルHDディスプレイ

m-Book Hシリーズ」は全モデルに、15.6型フルHDノングレア液晶(1,920×1,080ドット、LEDバックライト)が採用されている。ノングレア液晶は映り込みが少ないので、オフィスなどの照明が多く設置されている場所でも快適に利用可能だ。

15.6型のディスプレイサイズに1,920×1,080ドットの解像度は必要十分。解像度を上げるほど処理が重くなるので、一般的な用途には適切な解像度だ。1,920×1,080ドットでもブルーレイディスク映画やハイビジョンカメラで撮影した高精細映像をそのまま表示できるので、十分美しい映像を楽しめる。

ディスプレイの解像度は1,920×1,080ドット。ブルーレイディスクの映像やハイビジョンカメラで撮影した動画をそのままの解像度で表示できる。またノングレア仕様なので、オフィスなどのあらゆる角度から照明の光が入り込む環境でも映り込みはほとんど気にならない

マウスコンピューターのほかの15.6型フルHDディスプレイ搭載ノートPCと同様に、ディスプレイの「拡大縮小とレイアウト」が125%に設定されている。この設定は文字が大きくて読みやすいが、一部アプリケーションでウインドーがディスプレイに収まりきらない。必要に応じてサイズを変更しよう

ディスプレイは編集部の実測では約128度まで倒せる。ひざの上に乗せているときも適切な角度に調整可能だ

テンキー対応106キーボードを搭載、もちろんバックライト付き

本製品は、パームレストからキーボードベゼル部分を一体成型した、テンキー対応106キーのフルサイズ日本語キーボードを搭載している。一体成型部分は、本体天面と同様なヘアライン調のデザインで、高級感とキズや汚れが目立ちにくい機能性を合わせ持っている。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmと打ちやすさを重視した仕様だ。もちろんバックライトも搭載されている。

記号キーとテンキーの幅が狭められているが、変則的なキー配列のない打ちやすいキーボードだ。キーボード面が一体成型されているおかげで高い剛性が確保されており、強めに打鍵してもたわみはほとんど感じない。また、細かな点だが、Caps LockとNumLkキーにはオン時に点灯するLEDがあり、一目で状態が分かる。

タッチパッドは物理ボタンのないダイビングボードタイプが採用されている。物理ボタンがないぶん、スペースが実測約106×66mm確保されており、多くの指を使うジェスチャー操作がやりやすい。また軽い力で押下可能で、クリック感もしっかりと確保されている。細かなポインター操作も十分こなせるタッチパッドだ。

キーボードのバックライトを消灯した画像(左側)と点灯した画像(右側)を合成してみた。バックライトは4段階で調節できるので、環境に合わせて適切な明るさに設定可能だ

キーボードはテンキー対応106キーのフルサイズ日本語仕様。テンキー付きのキーボードはEnterキーが小さいことがあるが、本製品のキーボードは横幅、縦幅ともに大きいので、入力しやすい。カーソルキーの縦幅が狭められている点も、ほかのキーと明らかに大きさが違うので、手探りで位置を把握しやすかった

キーピッチは19mm、キーストロークは約1.5mm。キーボードの打ち心地には個人差があるが、「m-Book Hシリーズ」は広く万人に向けたセッティングだ。薄さを追求しすぎたノートPCのように、底打ちを強く感じることもない

「m-Book Hシリーズ」のタッチパッドは「Synaptics ClickPad」で設定する。「3本指で弾いてタスクビューを表示」「4本指でのタップでアクションセンターを表示」などWindows 10の各種ジェスチャーに準拠している