気になるパフォーマンスは?

さて気になるパフォーマンスをチェックしてみよう。今回は総合ベンチマーク「PCMark 8」に加え、CPUとグラフィックスパフォーマンスを計測する「CINEBENCH R15」、ストレージのパフォーマンスを計測する「CrystalDiskMark」、「Adobe Photoshop Lightroom CC」と「Adobe Premiere Pro CC」で実際のアプリケーションの実効速度を計測した。

特に今回は、「LM-AG350EN1-SH2」が動画用途にどの程度のパフォーマンスを発揮するか確認するため、Adobe Premiere Pro CCで4K→4K、4K→フルHD、フルHD→フルHDの3通りの動画書き出し時間を計測している。

PCMark 8 v2.7.613
Home Accelerated 3.0 4468
Creative Accelerated 3.0 6163
Work Accelerated 2.0 4688
CINEBENCH R15
OpenGL 101.93 fps
CPU 1127 cb
CPU(Single Core) 141 cb
CrystalDiskMark(SSD)
Q32T1 シーケンシャルリード 554.430 MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト 471.740 MB/s
4K Q32TI ランダムリード 255.987 MB/s
4K Q32TI ランダムライト 213.909 MB/s
シーケンシャルリード 512.447 MB/s
シーケンシャルライト 464.793 MB/s
4K ランダムリード 26.910 MB/s
4K ランダムライト 80.442 MB/s
CrystalDiskMark(HDD)
Q32T1 シーケンシャルリード 213.385 MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト 209.125 MB/s
4K Q32TI ランダムリード 1.610 MB/s
4K Q32TI ランダムライト 1.349 MB/s
シーケンシャルリード 211.627 MB/s
シーケンシャルライト 203.859 MB/s
4K ランダムリード 0.645 MB/s
4K ランダムライト 1.372 MB/s
Adobe Photoshop Lightroom CC
50枚のRAW画像をシャープ出力/光沢紙で現像 51秒84
Adobe Premiere Pro CC
5分の4K動画を4Kで書き出し 13分53秒23
5分の4K動画をフルHDで書き出し 4分59秒41
5分のフルHD動画をフルHDで書き出し 3分22秒39

「PCMark 8」「CINEBENCH R15」のスコアは、9万円台のデスクトップPCとしては非常に高いレベルだ。「CrystalDiskMark」のSSDの速度はやや物足りなく感じる方もいるかもしれないが、実用上はまったく問題ない。さらなるパフォーマンスが必要なら、M.2 PCI Express x4 接続のM.2 SSDを選択しよう。「SAMSUNG SM961」(プラス17,800円~)にアップグレードすれば、最大3000MB/sを超える連続読み出し(シーケンシャルリード)性能が手に入る。

LM-AG350EN1-SH2が搭載するAMD Ryzen 5 1600プロセッサは6コア12スレッドの並列処理能力を備えている。複数タスクの同時実行時にその効果が顕著に表われる

肝心のAdobe Premiere Pro CCによる動画書き出し時間については、9万円台のデスクトップPCとしては十分なパフォーマンスを備えているといえる。4K→フルHDはほぼ実時間、フルHD→フルHDは実時間未満で書き出しできている点は特筆に値する。

ただし4K→4Kは実時間の約3倍弱の時間がかかった。マウスコンピューターLUV MACHINES AGシリーズの公式サイトでは、4K動画のエンコード用途には上位モデルの「LM-AG350XN1-SH5」(169,800円税別)を推奨している。頻繁に4K→4Kのエンコードを行うならLM-AG350XN1-SH5を最有力候補として、購入を検討するべきだ。

とはいえ、今回試用したLM-AG350EN1-SH2でも4K動画の編集自体はほとんどストレスがない。また、4K動画のプレビューも実用的な滑らかさだ。4K→4Kの書き出しに多少時間がかかることを把握しておけば、9万円台のLM-AG350EN1-SH2も4K動画作成に十分活用できる。自分が編集する4K動画の尺、そしてそこから予想できる書き出し時間を考慮して、最適な一台を選んでほしい。

旅行に行った際に撮影した4K動画を実際に編集してみたが、快適な操作感で作業できた。カット、トリミング、フレームの選択時に長く待たされることはない

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LM-AG350EN1-SH2
CPU AMD Ryzen 5 1600
メモリ 8GB PC4-19200 DDR4
SSD 240GB Serial ATAIII
HDD 1TB Serial ATAIII
チップセット AMD B350 チップセット
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1050
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.1×2(背面×2)、USB 3.0×4(背面×4)、USB 2.0×2(背面×2)
サイズ W170×D403×H360mm
ディスプレイ
価格 99,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2017/7/19(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

マウスコンピューター/ミニタワー型 LUV MACHINES AG シリーズ

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