ちなみに、通常の見学では案内してくださる方が強力なライトで地下水路内を照らしてくれるので、暗すぎるというほどではないのだが、今回はあえてライトを弱めたり方向を変えたりして意図的に暗闇を作っていただいた。

いつもはこんな風に照らしてくれます。これだけ明るければ安心だ

では、さっそくスマートフォンと比較していこう。

スマートフォンだとここまでが限界

ノイズは出るがFR110Hはここまで明るく写る

ちなみに横並びにしてみるとこのような感じだ。

左がスマートフォン、右がFR110H。並べると違いがわかりやすい

スマートフォンだと微妙なシルエットでしか写らないが……

FR110Hなら状況がよくわかる

こちらも並べてみると一目瞭然だ。

左がスマートフォン、右がFR110H

同じように暗闇にレンズを向けてみると、FR110H(左)の方がスマートフォン(右)よりも明らかに明るく撮れることがわかる。というかスマートフォンは暗すぎて何も写っていない

……いかがだろうか。スマートフォンもかなりがんばってはいるが、さすがにFR110Hの暗所性能はずば抜けている。画質はさすがにざらつくが、ここまで暗い場所だと、とりあえず撮れることに意味がある。

参考までに説明しておくと、デジタルカメラでは暗所性能をISO感度という数値で表すのだが、一般的なスマートフォンの場合、1600程度までしか上がらない。ではFR110Hはどれくらいまで上げられるのか。

正解は、51200である。

この数字がどれくらいすごいかというと、最新の一眼レフと遜色ないレベルだ。

もちろん、マックスまでISO感度を上げると画質は顕著に落ちてしまう。一眼レフだと上限まで上げてもノイズは少なかったりするので、そこはさすがにかなわない。しかし洞窟のような落としたりぶつけたりする危険性があるところでは一眼レフはスマートフォン同様使いにくいし、そもそもアウトドアでは大きすぎるカメラは単純に邪魔だったりする。

とにかく"写っている"ことが大事という場面で力を発揮する

コンパクトでタフネス、なおかつ暗所でも写し撮ってくれるデジタルカメラとなると、FR110Hはなるほどいいところを突いているのだ。

それから写真を見て気づいたかもしれないが、FR110Hはかなり広角、つまり広く撮ることができる。カメラでいうと20mm(※35mmフィルム換算)という焦点距離で、これは一般的なスマートフォンやデジタルカメラよりもかなり広い。今回のように広大な建造物を撮るときや旅行などで力を発揮してくれるはずだ。

逆に弱点としては、画素数が190万画素と少なめであることだが、スマートフォンで鑑賞したり、SNSに投稿する分にはこれで十分といえる。

スマートフォンや一眼レフでは難しい場面をカバーしてくれるFR110H。一台持っておくと何かと便利になることは間違いない。

取材協力

今回取材協力をいただいた神田川・環状七号線地下調節池とは……
神田川中流域の水害に対する安全度を早期に向上させるため、環状七号線の道路の地下約40mに整備した内径12.5mの巨大なトンネルです。この施設により、神田川、善福寺川、妙正寺川の洪水約54万立方メートルを貯留し、川の氾濫などを防ぎます。神田川・環状七号線地下調節池(善福寺川取水施設)では、毎週火曜日と木曜日に防災に興味をお持ちの方を対象に見学の機会を設けています。
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