裏面配線によってすっきりとケーブリングされた内部
「LEVEL-R0X3-R8X-VNR」は、ケースの左側面パネルにも大きなエアホールが用意されている。こちらにもファンを取り付けるための穴があるので、冷却を強化したいユーザーは、自己責任での取り付けを検討するのもいいだろう。パネルを外すと、内部の様子が確認可能。右側面を利用してケーブリングが行われているため、非常にすっきりと整理されている。
本体左側面の様子。パネルには大きなエアホールが設けられており、CPU直上にはファンなどを取り付けるための穴も用意されている |
左側面のパネルを開けたところ。DVDスーパーマルチドライブはワンタッチ式の固定用具で留められている |
拡張ベイは5インチオープンベイ×1、5インチベイ×2、3.5/2.5インチベイ×4、さらにストレージ用金属ケージ上部にSSDなどを取り付けられる2.5インチベイ×1が搭載されている。このうち5インチオープンベイがDVDスーパーマルチドライブによって、3.5/2.5インチベイ×2がSSDとHDDによって使用済みだ。
マザーボードには、ASUS製の「PRIME X370-PRO」を採用している。拡張スロットは、PCI-Express x16(グラフィックスカード搭載済)が1スロット、x8(x16形状)が1スロット、x4(x16形状)が1スロット、x1が3スロットの構成で、x16形状のスロットは金属で補強済み。さらにストレージ用として、M.2スロット×1を備える。
「LEVEL-R0X3-R8X-VNR」の基本性能をチェック
それでは、ベンチマークテストで「LEVEL-R0X3-R8X-VNR」の性能を確認しよう。まずは基本的なパフォーマンスを測るため、「WIN SCORE SHARE」を利用してWindows エクスペリエンス インデックス スコアを見てみたい。プロセッサとメモリの値は"9.3"と驚きの高い値だ。グラフィックスやプライマリディスクの値も十分すぎるほど高いのだが、8台の数値がかすんで見えるほどCPU周りのスコアが高い。
CPUとOpenGLの性能を測る「CINEBENCH R15」では、CPUの値が圧巻の"1746 cb"に達した。マルチコアに対応した各種アプリやゲームでの性能は極めて高いことが想像できる。ストレージの速度を測る「CrystalDiskMark 5.2.1」でのシステムドライブの計測結果は、昨今のSSDらしい順当な値といえる。それでもHDDと比べると当然ながら圧倒的に速い。
Futuremarkのベンチマークソフト「PCMark 8」のHome acceleratedのスコアも非常に優秀だが、せっかくの性能を使いきれていない感が強い。Creative acceleratedではCPUとGPUの素地がはっきりと表れ、8000に届こうかというスコアを確認できた。