BTOパソコンにGeForce GTX 1060を追加しよう
それでは、この「STYLE-R027-i7-HN」にグラフィックスカードを増設していこう。今回用意したのは、アッパーミドルの定番モデル、NVIDIAの「GeForce GTX 1060(6GB)」だ。ハイエンドにほど近い性能を秘めながらも比較的カード長が抑えられており、増設の難易度はそれほど高くないので、グラフィックスカードの追加をお考えの方はぜひ試してみてほしい。
NVIDIAの「GeForce GTX 1060(6GB)」。一般的にGTX 1060といったらこの6GBモデルを指す |
GPU-Zで確認した「GeForce GTX 1060(6GB)」。GTX 1060には3GBモデルも存在するが、メモリの量だけでなく性能も違う |
本製品の拡張カードスロットは、プラスチックの器具で固定する構造を採用している。まずは黄緑色の器具に書かれた矢印部分を押し込んで左に動かそう。一番上のスロットカバーを取り外したら、グラフィックスカードを取り付けるPCI-Express x16スロットを確認し、拡張カードスロットの何列目を使用するのかチェック。試用機では上から2~3番目のスロットを占有するので、この2つのスロットに取り付けられているカバーをねじ切って取り外す。ねじ切る際は、カバー中央の穴にドライバーを差し込んで前後に動かすと安全だ。
黄緑色の拡張カード固定器具をオープンし、一番上のスロットに取り付けられているスロットカバーを外す |
グラフィックスカードを取り付け予定のPCI-Express x16スロットと合わせ、取り付けるスロットの場所を確認 |
グラフィックスカードをPCI-Expressスロットに接続
次に、PCI-Expressスロットにグラフィックスカードを取り付けていこう。まず、スロットの端にある脱落防止用のノッチを下げ、そのあとにグラフィックスカードをスロットと平行に押し込んでいく。グラフィックスカードが根元までささったら、付属のインチねじで固定しよう。製品によっては固定器具を使ってワンタッチで固定できるが、今回のカードはGPUクーラーが邪魔をしうまく利用できなかったので、一般的なねじ止めを利用した。
グラフィックスカードを取り付ける前に、PCI-Express x16スロットの端にある脱落防止用の固定ノッチを下げる |
PCI-Express x16スロットの位置に合わせ、グラフィックスカードを根元まで差し込んでいく |
次に、グラフィックスカード側面に取り付けるPCI-Express用補助電源ケーブルの接続だ。まず、電源ユニットから伸びているケーブルの束を固定した、結束バンドをはさみなどで切断し、ケーブルを取り出す。この際、誤って電源ケーブルを切ってしまわないように気を付けよう。次にケーブルの中から、PCI-Express用補助電源ケーブルを探し出す。GeForce GTX 1060に必要なのは6ピンケーブルなので、グラフィックスカード側面を見ながらケーブルを探そう。ケーブルが見つかったら、コネクタの上下をしっかりと確認して、グラフィックスカードに差し込めばOKだ。
電源を入れて動作を確認しドライバをインストール
グラフィックスカードと補助電源ケーブルの接続が完了したら、実際に電源を入れて動作を確認しよう。もしビープ音が鳴ったり、画面上にBIOSからのメッセージが出た場合は補助電源ケーブルなどの接続を確認するといいだろう。Windows 10が起動したら自動でドライバがインストールされるが、可能であればNVIDIAのWebページ(http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp)から最新ドライバをダウンロードし、最適なパフォーマンスを発揮できるようにしたい。インストールが完了したら、あとは残った電源ケーブルを邪魔にならないようにケーブルタイや結束バンドなどでまとめ、ケースを閉じて作業完了だ。ちなみに、こういった作業に自信の無い方は、有料とはなるがプロに取り付けてもらうのもアリだ。近所のパソコン工房やパソコン工房サポートセンターに相談してみよう。