1月6日に発売された、"KabyLake-S"ことIntelの第7世代CPU。KabyLakeは、前世代のSkylakeと比べて動作クロックが向上したこと、CPU内蔵グラフィックスが強化されたことがウリだ。しかしゲームなどを遊ぶなら、やはりグラフィックスカードを追加したいのも事実。今回は、Core i7-7700を搭載した「STYLE-R027-i7-HN」にGeForce GTX 1060を追加する手順を追いつつ、内蔵グラフィックスと比較してみよう。
デスクトップ向けKabyLakeの4コア8スレッドモデル「Core i7-7700」
今回、レビュー機として試用する「STYLE-R027-i7-HN」は、「STYLE∞ Rシリーズ」の製品だ。ATXマザーボードを搭載できるミドルタワーケースを採用しているため、大きめのグラフィックスカードも余裕をもって搭載できる。CPUには、KabyLake-Sの4コア8スレッドモデル「Core i7-7700」を採用。定格3.6GHz、ターボ・ブースト機能利用時には最大4.2GHzという高いクロックで動作する。前世代のSkylakeに比べ、動作クロックが向上しているのが魅力の一つだ。
CPU-Zで確認したCore i7-7700。ターボ・ブースト機能利用時最大4.2GHzの高クロックが魅力の一つ |
また、CPU内蔵グラフィックス機能の強化もトピックの一つ。「Intel HD Graphics 630」は、動作クロックの伸びはわずかだが、4K/60Pという高解像度出力のほか、HEVC(H.265)10bitやVP9などのコーデックに対応しており、これから普及が見込まれる解像度の高い動画への対応を果たしている。
GPU-Zで確認した「Intel HD Graphics 630」。グラフィックスカードを追加しなくても4K/60P出力が可能 |
光沢感の強いブラックのフロントパネル
本機は標準的なミドルタワーケースを採用している。フロントパネルは光沢の強いブラックで、素材は樹脂。中央付近に搭載された大きめの電源ボタンが印象的だ。またフロント下部の左右には、フロント側からのエアフローを実現するスリットが用意されている。リアのI/Oパネルには、PS/2ポート、USB 3.0×4、USB 2.0×2、ギガビットLAN、HDオーディオ、そして映像出力としてDVI-D、DisplayPort、D-subを備えている。CPU内蔵グラフィックスで4K/60P出力を利用したいときは、DisplayPortで接続を行おう。
しっかりとした光沢感のある樹脂製のフロントパネル。中央のシルバーラインがアクセントとなっている |
本体リアパネルの様子。I/OとしてPS/2ポート、USB 3.0×4、USB 2.0×2、ギガビットLAN、HDオーディオ、DVI-D、DisplayPort、D-subを搭載 |
拡張性に優れた「Style∞」ミドルタワーケース
左サイドパネルには、CPUと拡張スロットの箇所にエアホールが設けられている。CPU部のエアホールにはダクトも搭載されているため、リテールCPUクーラーの性能をしっかりと発揮させることが可能だ。パネルを外すと、シンプルながらも機能的な内部構造を確認できる。5インチベイ最上段には、DVDスーパーマルチドライブを搭載済み。
マザーボードにはチップセットにIntel Z270を採用。本機に搭載されたケースファンはリアパネルの12cmファン一基のみとなっており、ここから本体内部の排熱を行う。メモリは標準構成では8GB×1だが、試用機ではDDR4-2400の4GB×2となっていた。2カ所の3.5インチベイ用ケージは取り外しが可能となっており、ストレージの着脱もスムーズにできそうだ。ストレージはHDDが1台取り付けられており、容量は1TB。念のため「CrystalDiskMark 5.2.0」でベンチマークを行ったので、速度の参考にしてほしい。より快適な動作を求めるなら、SSDの追加も検討するといいだろう。
CPU周辺の様子。ケースファンはリアに1基のみ。チップセットにはZ270 Expressが採用されている |
試用機に搭載されていたメモリは、DDR4-2400の4GB×2枚。計8GBをデュアルチャネルで動作させていた |
「CrystalDiskMark 5.2.0」で計測した1TB HDDの速度 |