性能面も申し分なく、快適なNASキット
TS-231Pのスペックは、低価格帯の製品としては十分に充実している。CPUにはAnnapurna Labsのデュアルコアプロセッサ、Cortex-A15(Alpine AL-212)で、動作クロックは1.7GHz。また、メモリは1GB搭載しており、豊富な機能も軽快に動作し、安定している。2基あるドライブベイは、接続インタフェースがSATA 6Gbpsに対応しており、トレイは3.5インチドライブと2.5インチドライブどちらも装着可能だ。
接続インタフェースとしては、背面にギガビットイーサネットポートを2ポートと、背面に2ポート、全面に1ポートのUSB 3.0ポートを備える。USB 3.0ポートには外付けHDDなどを接続でき、ストレージの増設などに活用できる。
ちなみに、同一価格帯のNASキットではTS-231Pは、ハイスペックの部類だ。CPUやメモリもそうだが、ギガビットイーサネット×2ポートを束ねて帯域とスループットを高めるリンクアグリゲーションに対応している点を強調したい。
NASの快適度は、アクセス速度が大きく影響する。そこで、実際に同一LAN上のPCからアクセスした場合のアクセス速度を計測してみた。TS-231PにはWestern DigitalのNAS用HDD「WD Red」の1GB×2台装着し、ミラーリング(RAID 1)設定で動作させている状態で、ギガビットイーサネット対応LANに接続したPCからTS-231Pの共有フォルダをネットワークドライブとしてマウント、そしてCrystalDiskMark 5.2.1により速度を計測。すると、シーケンシャルアクセスでリード118.5MB/s、ライト113.4MB/sと、家庭向けNASとしてほぼトップクラスの速度を記録した。これだけの速度なら、大容量ファイルの転送も短時間で終了するなど、非常に快適に利用できるだろう。
なお、WD RedはNAS用に開発、製造されたHDD。24時間365日稼働するNASを考慮し、信頼性や耐久性を高めている。NAS用HDDとして定番中の定番になっており、TS-231P用に購入するHDDもWD Redを選んでおけば間違いない。
加えて、動作時の動作音の静かさも、個人的に気に入った部分だ。本体背面には空冷ファンが搭載され、常にHDDやシステムを冷却するようになっているが、静音ファンを採用していることもあって、動作音が気になる場面はほとんどなかった。カタログなどでは見えづらい部分だが、この優れた静音性は、家庭で使うNASとして大きな魅力となるだろう。
CrystalDiskMark 5.2.1の結果。シーケンシャルアクセスでリード、ライトとも110MB/sを超えており、アクセス速度は一般ユーザー向けNASキットとして最速クラスだ。ミラーリングでこのスピードは素晴らしい |
このようにTS-231Pは、NASキットの中でも比較的安価な部類に入る製品ながら、充実した機能や快適なアクセス速度を備える、非常に魅力的な製品といえる。また、ストレージデバイスの装着などセットアップが簡単な点も嬉しい。NASは、初心者にとって使いこなしが難しい製品ではあるが、一度使うとその便利さからすぐに手放せなくなるはずだ。TS-231Pなら、コストや性能、使いこなしなど、どの点でも満足できるため、幅広いユーザーにお勧めしたい。
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