初期設定も非常に簡単

NASキットで気になるのが、初期設定の面倒さではないだろうか。確かに、NASキットを利用するには、購入後にストレージデバイスを装着した後に初期設定を行う必要があるため、HDDを装着して販売されているNASに比べると、使えるようになるまでに一手間多くなるのは事実。しかし、TS-231PのHDD装着後の初期設定は、難しいものではない。

TS-231P購入後、ストレージデバイスを装着せずにLANに接続して電源を投入、続いてPCに専用ツール「Qfinder Pro」をインストールして起動すると、TS-231Pが見つかる。

「Qfinder Pro」を起動すると、TS-231Pが見つかる

その後、ホットスワップベイのトレイにストレージデバイスを装着してベイに取り付け、インターネット経由でダウンロードしたファームウェアをインストールすることになるが、ファームウェアのダウンロードサイトには初期設定メニューから簡単にアクセスできるので、迷わずダウンロード可能。

HDD装着後、QNAPのホームページからファームウェアをダウンロードしてインストール

そして、指示に従ってファームウェアを転送すると、ファームウェアのインストールからストレージデバイスのフォーマットも含めて全て自動的に行われる。つまり、一般的なNASと比べて手間となるのは、ストレージデバイスを装着してファームウェアのダウンロードとインストールを行うぐらいで、それ以降の手間はほとんど変わらないと言っていいのだ。

ファームウェアをインストールすると、ストレージデバイスのフォーマットまで自動的に行われる

ファームウェアのインストールとフォーマットが完了すると、初期設定が開始となる

もちろん、NASとして利用するには、さらにユーザー登録や共有などに関する設定が必要となるが、それはNASキットに限らずどのNASでも必要となる作業。そう考えると、NASキットだからといって設定作業が特別面倒ということはない。このように、比較的簡単に利用できるという点も、TS-231Pの魅力のひとつと言っていいだろう。