1話あたりの製作費約1,000万ドル!アカデミー賞コンビが手掛けた『ゲットダウン』
映画『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』など、数々のヒット作を生み出してきた巨匠バズ・ラーマン監督。彼が初めて手がけるドラマシリーズがこの『ゲットダウン』だ。本作ではエグゼクティブ・プロデューサーとクリエイティブ監修を兼任し、第1話を自ら監督するという力の入れよう。妻で4度のアカデミー賞に輝くプロダクションデザイナーのキャサリン・マーティンとともに、ゴージャスでスタイリッシュなオリジナルドラマを作り出している。その1話あたりの製作費は、驚異の約1,000万ドル! Netflixの潤沢な資金とクリエイターを信頼する姿勢があったからこそ、描くことが出来た奇跡のドラマなのだ。
舞台は1977年のニューヨーク、サウスブロンクス。コミュニティーの底辺で暮らす青年たちが、"ゲットダウンブラザーズ"というヒップホップチームを結成。音楽とともに成長していく過程を描いた群像劇だ。本作最大の見どころは、70年代のニューヨークを現代風にアレンジしたこだわりの音楽、ダンスとファッション。あのスパイク・リーとも親交が深かった、伝説の音楽ジャーナリスト、ネルソン・ジョージがテクニカル・コンサルタントとして参加。ヒップホップ黎明期の3大DJ、スクラッチ技術を広めたグランドマスター・フラッシュ、ブレイクビーツを発明したクール・ハーク、オールドスクールクラシック『プラネット・ロック』を生み出したアフリカ・バンバータのほか、劇中の登場人物として描かれる同時代のラッパー、カーティス・ブロウも協力。人気ラッパー、ナズに至っては、劇中で使用されるラップの歌詞を書き下ろし、ラップ・シーンの吹き替えも行っている。さらに、マイケル・ジャクソンやマドンナの振付師として知られるRich & Tone兄弟がダンスの振り付けを担当。グラフィティやスニーカーなど、当時のアートやファッションも忠実に再現されている。
本作の物語の中心となる、"ゲットダウンブラザーズ"は架空のチーム。しかし、今では伝説となった実在のヒップホップ・アーティストたちが彼らを取り囲み、物語にリアリティを与えている。音楽、アートやファッションに興味がある人なら夢中になってしまうこと請け合いの力作だ。
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以上、駆け足で紹介してきたが、Netflixにはこのほかにも必見のオリジナルコンテンツが盛りだくさん。しかも、1シーズン全話を1度に配信するスタイルを取っているため、次の話をすぐに観たい一気見派ほど、ハマりやすいサービスと言える。他社の動画配信サービスに比べ、日本語吹き替え版が格段に充実しているのも嬉しいところだ。まだ未体験の方は、この年末年始にぜひともNetflixを試して欲しい。
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