レンタル店に行ったものの、お目当ての作品は全部貸出し中……そんな経験を持つ人は少なくないはず。ところがここ数年、海外ドラマや映画鑑賞をとりまく環境は激変、新たな動画配信サービスの登場によって、いつでもどこでも観たい作品を楽しめる時代が到来。視聴の選択肢が一気に拡大したのだ。中でも、注目を集めているのが、月額650~1450円(税別)で見放題のNetflix。190カ国以上でサービスを展開し、8600万もの人々が利用している世界最大級のインターネット動画配信サービスだ。その莫大な会員数を武器に、2016年のコンテンツ制作費として確保されたのは、なんと約50億ドルというから驚き。ここでは、Netflixのハイクオリティなオリジナルコンテンツの中から編集部イチオシ作品を厳選してご紹介しよう。

世界中で愛されたあの家族が新メンバーを加えて復活!『フラーハウス』

1987年に全米で放送を開始。8年間で192話も続いたアメリカの国民的ファミリードラマ『フルハウス』。日本はもちろんのこと、世界中で大ヒットを記録し、全米では現在もなお、再放送が途切れないほどの根強い人気を誇っている。海外ドラマ初体験が『フルハウス』という方も多いだろう。

『フルハウス』では、妻に先立たれたダニー・タナー(ボブ・サゲット)が義理の弟ジェシー(ジョン・ステイモス)、親友ジョーイ(デイヴ・クーリエ)と共同生活をし、3人の娘たちの子育てに奮闘する姿を描いていた。その後を描いた『フラーハウス』では、成長して大人の女性になったダニーの長女D.J.・タナー(キャンディス・キャメロン・ブレ)が主役。消防士の夫を亡くし、獣医として働きながら、3人の子どもたちを育てている設定だ。そんな彼女をサポートするのは、D.J.の妹で独身のステファニー(ジョディ・スウィーティン)とD.J.の親友で離婚したばかりのキミー(アンドレア・バーバー)。さらに、ダニー、ジェシー、ジョーイら、オリジナル・キャストが多数ゲスト出演。オープニングのキャスト紹介や末っ子のミシェルを人気アニメ『フリントストーン』のテーマ曲であやすシーンなど、懐かしの名場面を当時の映像とともに再現するシーンが次々と登場し、「フルハウス」ファンなら目頭が熱くなること必至。残念ながら、ミシェル役のオルセン姉妹は、ファッション業界に従事し、女優を引退しているため、出演はしていないが、劇中で彼女たちの現在(『フラーハウス』の中でもファッション業界で働いていることになっている)に言及。ジェシーがカメラ目線で“おいで、楽しいよ”と、彼女たちに出演を呼びかけるシーンもあり、ミシェルの不在も温かい笑いに変えている。

シーズン2では、D.J.が大ファンだった、80年代に一世を風靡したボーイズバンド、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(NKOTB)がゲスト出演! メンバーのドニーはドラマ『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』にレギュラー出演しているため、タブレットPCを通して『フラーハウス』のキャストと会話するという粋な演出がなされている。 時が流れ、男3人から女3人の子育て奮闘記に変わったものの、家族の成長物語を温かい笑いとともに映し出す、『フルハウス』精神は健在。家族が勢揃いする年末年始にもってこいのファミリードラマだ。

⇒映画級のド派手アクションやサスペンスをお茶の間で楽しめる!Marvel作品

⇒1話あたりの製作費約1,000万ドル!アカデミー賞コンビが手掛けた『ゲットダウン』

その他、注目作品

『火花』

お笑い芸人・ピース又吉直樹の著書「火花」が初の映像化。売れない芸人の先輩・後輩の日常と絆を描いたこの物語は、単なる“お笑い芸人の物語”でなく、成功を夢見る若者が、現実と夢の狭間で苦しみながらも、自分らしく生きる様を描く二人の若者の青春物語だ。(C)2016YDクリエイション

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

諫山創による大人気コミックの実写映画化。百年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半は喰われ、文明は崩壊した。この巨人大戦を生き残った者たちは、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた……。(C)諫山創/講談社


『マッドマックス 怒りのデスロード』

CGを排除した、リアル・アクションが売りの同作。石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)らと共に、自由への逃走を開始する。(C)Warner Bros. Entertainment Inc.