効率の良いエアフローと簡易液冷を採用したCPUクーラー

ケースの左右側面のプラスチックを主素材としたパネルは、大きくメッシュ加工が施されており、通気性は非常に良好だ。左側面のパネルを外すと、まず確認できるのは、ファンとストレージが取り付けられた金属板。この金属板は本体上部でシャーシとかみ合わせられており、外すことなく上部へ跳ね上げることが可能だ。ネジとかみ合わせを外すと、内部が確認できる。

本体左側面の様子。プラスチックパネルの中央に、メッシュパネルがはめ込まれている

本体左側面のパネルを外すと、ストレージやファンが取り付けられた金属板が確認できる

CPUクーラーには、簡易液冷ユニットを搭載。ラジエーターは金属板に取り付けられており、本体側面から直接外気を取り入れることで、効率の良い冷却を実現している。また500GB SSDも同じ金属板に固定されている。ストレージ搭載スペースにはまだ空きがあるため、多少の拡張は行えそうだ。

金属板は、上部にはね上げてかみ合わせ部分を左にスライドさせると取り外しが可能。CPUは簡易液冷ユニットで冷却されている

搭載されているmini-ITXマザーボード。ミニサイズながら、チップセットにはIntel Z170 Expressが採用されている

金属板の内側には、ラジエーターとファン、2.5インチの500GB SSDが搭載されている

取り付けられているファンは計3基。液冷ユニットのラジエータに取り付けられた吸気ファンのほか、エアベントから吸気を行うフロントファン、そしてケース背面へ排気を行うリアファンだ。コンパクトなPCは熱暴走が気になるが、「Lev-C117-LCi7-RNJS」は、かなりエアフローに気を使った製品であることが分かる。そのぶん、ある程度のファン動作音が響いてしまうが、これはゲーミングPCである限り避けられない問題だろう。

エアベントから吸気を行うフロントファンには、LED付きが採用されている。試用機ではカラーはグリーン

背面には、排気用のファンが確認できる。ラジエーターを通過した空気は、ここから直接排気される

人気パーツを取りそろえたアッパーミドルスペック

続いて、「Lev-C117-LCi7-RNJS」の性能をチェックしていきたい。ゲーミングPCとして展開されている本機は、最新の3Dゲームを動かせるスペックを備えている。CPUに採用されているのは、Skylake世代のIntel「Core i7-6700」。4コア8スレッドで動作し、定格クロック3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時4.00GHzを実現している。

CPU-Zで確認した、Intelの4コア8スレッドCPU「Core i7-6700」

搭載されているメモリはDDR4-2133の4GBが2枚、計8GB。現在販売されているデスクトップPCの標準的な容量といえるが、当面不足を感じることもなく十分な量だろう。グラフィックスカードには、NVIDIAの"Pascal"世代の「Geforce GTX 1060 (6GB)」を搭載。前世代"Maxwell"のハイエンド「GTX 980」に匹敵するといわれるそのパフォーマンスは、3Dゲームにおいてその性能をいかんなく発揮してくれそうだ。

メモリには、DDR4-2133の4GBを2枚採用。計8GBを利用できる

グラフィックスカードは、「Geforce GTX 1060 (6GB)」。GTX 980に匹敵する性能ながらも、コンパクトな外観だ

GPU-Zで確認した、NVIDIAの「Geforce GTX 1060 (6GB)」