続いて、各種ベンチマークで「DAIV-DGX700U4-SP2」のパフォーマンスを見ていきたい。まずは「WIN SCORE SHARE」による、Windows 10のエクスペリエンス インデックス スコアだが、プロセッサ、メモリが「9.2」、グラフィックスはなんと「9.4」。まさに圧巻のスコアだ。プライマリディスクの値もSSDによって「8.1」と高めを記録している。
CPU処理性能に注目したい「CINEBENCH R15」だが、CPUのスコアは驚きの「1828 cb」。さらにOpenGLの値も「163.54 fps」と高い値を実現した。コンテンツを制作するクリエイターに向けたスペックであることがよくわかる結果だ。
「CINEBENCH R15」のベンチマーク結果 |
あわせて、プロフェッショナル向け3D系アプリでの性能を測る「SPECviewperf 12.1」も試そう。このベンチマークはOpenGL向けグラフィックスカードであるNVIDIA「Quadro」やAMD「FirePro」の性能を主に測るためのものだが、「TITAN X (Pascal)」も高い性能を見せてくれた。3DCGを専門にする方も、思わず欲しくなってしまう性能ではないだろうか。
Futuremarkの各種ベンチマークを試す
Futuremarkの定番ベンチマークテストの結果を見てみよう。「PCMark 8」のHome accelerated 3.0のスコアは「4385」と、高値安定だが、DAIV-DGX700U4-SP2の本領を発揮できているとはいえない。Creative accelerated 3.0においては「7458」という高スコアを見せてくれるが、これでもまだ余力がありそうだ。
一方、「3DMark」ではフルパワーの「TITAN X (Pascal)」が確認できた。Fire Strike V1.1は驚きの「20973」、なんと2万超えだ。Extremeでも1万を大幅に超える「12908」、Ultraでも「6791」というスコア。さらにDirectX 12に対応したTime Spyでも「9217」を達成。そのパワーはこれまでのGPUとは比較にならないものだ。
今回は、新たに登場したベンチマークテスト「VRMark」も試してみよう。現在のVR環境向けテストとなるOrange Roomの結果は「11811」。フレームレートを確認しても文句のつけようがない。未来のVR環境を想定したテストのBlue Roomの結果は「3033」。GPUに高負荷がかかるテストだが、「TITAN X (Pascal)」ならば60FPS以上の平均フレームレートをたたき出せる。
ゲームベンチで見る「TITAN X (Pascal)」の性能
最後に、3Dゲームのベンチマークテストも念のため確認しておこう。まずはDirectX 12に対応したアクションゲーム「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークを「DirectX 12」、アンチエイリアスなし、画質「最高」に設定。各種解像度で測定した。1,920×1,080ドットや2,560×1,440ドットどころか、3,840×2,160ドットの4Kでも60FPSを超える性能は圧倒的だ。
定番ゲームベンチとして「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」も試そう。DirectX 11、最高品質に設定して計測した結果、3,840×2,160ドットでも余裕を持って"非常に快適"を実現。4Kですらまったく問題なくゲームをプレイできる。
Adobe Premiere Pro 2016で4K動画の書き出し時間を比較
DAIV-DGX700U4-SP2のアプリでの動作速度を見るため、Adobeの動画編集ソフト「Premiere Pro 2016」を使って、3分7秒の長さの4K動画(XAVC-S/2.06GB)を無加工のまま書き出す時間を計測してみよう。出力設定は、コーデックがXAVC QFHD Intra Class300、形式がMXF。比較対象として、CPUにIntel Core i5-6400、グラフィックスカードにNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載した「LM-iG430BN2-SH2」の計測も行ったので、合わせて確認してほしい。結果としては、DAIV-DGX700U4-SP2が半分以下の時間で書き出しを終えていることが分かる。約3分程度の動画でこの結果なので、尺の長い編集後の動画や高画質の動画であれば、さらに大きな時間差が表れるだろう。業務用ビデオカメラで撮影した動画はもちろん、昨今人気の4K動画に対応した一眼デジカメで撮影した動画の編集にもおすすめだ。
性能を求めるユーザーの期待に応える圧倒的なパワー
Pascalアーキテクチャを採用して生まれ変わった「TITAN X (Pascal)」と、10コア20スレッドのCPU「Core i7-6950X」を搭載した、クリエイターのためのハイエンドPC「DAIV-DGX700U4-SP2」。その極めて高いパフォーマンスは、動作に重さを感じていた4KやVRといった、これまでのコンテンツを軽々と動かしてしまう。さらにDirectX向けのソフトだけでなく、OpenGLに対応したソフトでも高い性能を発揮しており、ワークステーションとしての活躍も期待できそうだ。
本機の性能を最大限に活かすとすれば、映像やCG、写真や音楽の編集を中心としたクリエイティブ分野だろう。まさにDAIVブランドにふさわしいPCといえる。ただし、「TITAN X (Pascal)」は取り扱いの少ないグラフィックスカードなので、極限のパフォーマンスを期待するエンスーなゲーマーも欲しくなる製品に違いない。どんな用途に使うにせよ、「DAIV-DGX700U4-SP2」はその圧倒的なパワーで、ユーザーの期待に応えてくれるだろう。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
型番 | DAIV-DGX700U4-SP2 |
CPU | インテル Core i7-6950X Extreme Edition |
メモリ | 64GB PC4-19200 DDR4 (8GB×8/ クアッドチャネル) |
SSD | 480GB Serial ATAIII |
HDD | 3TB SerialATA III |
チップセット | インテル X99 Express |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | NVIDIA TITAN X |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.0×10(前面×2、背面×8)、USB 2.0×2(背面×2) |
サイズ | W190×D490×H490mm |
ディスプレイ | - |
価格 | 519,800円(税別) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2016/12/13(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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