小型筐体にハイクオリティパーツを凝縮
それでは「G-GEAR GI7J-B81T/MN1」本体のディテールを確認していこう。G-GEAR miniをベースとした本機は、mini-ITXフォームファクタのマザーボードを搭載し、W183×D390×H300mm(本体のみ、突起物含まず)というコンパクトさを実現している。フロントはメッシュ加工となっており、通気性は抜群だ。背面には排気用の9cmファンが搭載されている。
フロントパネルは全面メッシュ。フロント右側面に電源ボタン、フロントオーディオ、USB 3.0×2を搭載する |
背面とバックパネルの様子。PS/2ポート、USB 2.0×4、USB 3.0×2、ギガビットLAN、HDオーディオを搭載し、CPU内蔵グラフィックス用出力はシールでふさがれている |
左右のサイドパネルも、ほぼ全面にメッシュ加工が施されている。左側面のパネルを外すと、12cmファンやストレージを固定するための金属トレイが表れる。金属トレイには12cmのファンが取り付けられているため、CPUとグラフィックスカードを効率よく冷却することが可能だろう。ちなみに、ファンにはLEDが搭載されており、電源投入時にはRadeonのイメージカラーである赤の光が輝く。この金属トレイを外すと、H110 Expressチップセットを搭載したmini-ITXのマザーボードが姿を見せる。
標準では光学ドライブは搭載されておらず、フロントにも空きベイは存在しない。BTOカスタマイズに存在するオプションも、外付けのDVDドライブだ。だが、実は天面にスリムドライブを搭載できるスペースが用意されているので、知識のあるユーザーなら設置も可能。ただし、近年、PCゲームのインストールファイルはインターネット上からダウンロードを行うのが主流となっており、多くの場合は必要ないだろう。
Cさん:過去の記事でも検証したけど、相変わらず「G-GEAR mini」はよく考えられた設計だな。
Nくん:ゲーミングPCってこんなに小さくできるものなんですね。ゲームはどれだけ動かせるんですか? 早く見せてくださいよ!
ベンチマークで見る「G-GEAR GI7J-B81T/MN1」の基礎性能
それでは、各種ベンチマークテストを試していきたい。まずは「WIN SCORE SHARE」で確認したWindows 10のエクスペリエンス インデックス スコアだ。CPU、メモリ、グラフィックスいずれの項目も"8"を余裕で超える、バランスの取れた高い基礎性能を備えていることがわかる。
Futuremarkの「PCMark 8」でも、本機のバランスの良さが数値に表れている。Home accelerated 3.0では"4306"というスコアを実現しており、ゲームのみならず、日常作業やオフィス向けとしても高いパフォーマンスを発揮してくれるだろう。
「3DMark」では、Radeon RX480の本領が発揮される。「Fire Strike」は"9691"と、そのスコアは10万円を切るPCとしては非常に優秀だ。また、DirectX 12に準拠したテスト「Time Spy」でも"3812"を実現しており、最新のゲームへの対応が期待できる。