タブレットではできないこともMateBookなら
――MateBookをビジネスにも活用されたりしますか?
伊藤さん: これまでは作品集というと、大きくて重たいファイルを持ちあるいていたんですが、ポートフォリオなんかもMateBookに入れておけば、瞬時にかつ鮮やかに、相手に見せることができるし、気に入ってもらえたらファイルのpdfをその場で送ることもできてしまう。
この前、グランドキャニオンを巡るアメリカ横断の一人旅をしたんですが、ガイドの人に何をしているのかと聞かれ、持っていたMateBookで作品を見せました。そしたらなんと、仕事につながったんです。
これって大きなチャンスですよね。世界中どこでもこれひとつあればその場で描けるし、すぐに送れる。イラストに言語の差はないので、パッと見ていいと思ってもらえたというのが大きいと思います。
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伊藤氏のトークショーののち、PhotoshopのインストールされたMateBookを使用しての作画がスタート。
約90分間という限られた作画時間のなかで学生たちは「キミの夢を描いて! 掴め!」というテーマのもと画面に向かった。液晶タブレットに直接描きこむのは初めてという学生にはスタッフが丁寧に使い方を説明。それぞれの作風に合わせツールを選び作画着彩していくが、今回は女性参加者が多かったこともあり、花や植物をモチーフにしたものも目立つ。
伊藤氏は「『花』は商業的にいうと必須のカテゴリーですね。これがうまく描けると描けないとでは将来的にも大きな違いが出てくる。ぜひ、早い段階からマスターしてほしい」など、ひとりひとりの製作を見ながら実践に基づいたアドバイスを送っていた。
学生たちの作成時間終了後、伊藤さんに「今後の夢」、そして学生たちへのアドバイスについて伺った。
――この先の夢について教えて下さい。
伊藤さん: 東京オリンピック2020ですね。是非ともこれにいろいろな形で関われたらいいなと。これまではヨーロピアンなイメージのイラストを多く描いてきましたが、これからは日本の良さなどもどんどん世界に向けてクローズアップしていきたいと考えています。自由に仕事をしながら人生を楽しみたい、それが夢ですね。
――最後にイラストレーターを目指す人にアドバイスをお願いします。
伊藤さん: 『Happyなもの、気持ちが上向きになるもの』というのは商業イラストにとって大事な要素です。自分の世界観に拘るのことも、もちろん大切なことですが、ファッションやデザインに時代性が要求されているように、自分の作風も時代の流れにあわせて柔軟に変えていけるかどうか、というのも重要だと思います。
私の場合、いま流行っているものとか、何がいまオシャレかという感性に敏感でいるように気をつけているのと、得意とするイラストレーションが女性をターゲットにしたものが多いので、「美は細部は宿る」といいますが、指先とか靴とかそういう部分は特に丁寧に描くように心がけています。
もうひとつは「たくさんのことを吸収してほしい」ということですね。私は見るものも食べるものも、感じるものも全てが創作のモチベーションになったり、そういうものたちから多くのインスピレーション受けていると思います。
感受性を豊かにしてたくさんの経験をし、感性を養っていく事が最終的に創り出す力になるんじゃないかなと感じます。
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伊藤さんの話はひとつひとつが優しい言葉で語られ、聞いているだけで会場内の熱量が上がっていくのが感じられた。学生たちは熱心に話に耳を傾け、質疑応答でも多くの手が上がるなど関心の深さが伺える貴重な時間となった。
MateBookは、イラストレーターはもちろん、そうでない人にとっても大変便利なデバイスであると伊藤さんは教えてくれた。夢の形は人によって違うが、MateBookが頼もしい相棒となってくれることは間違いないだろう。
なお、受賞作品は12月13日に開催予定のアワードにて発表される。次回はいよいよMateBookを使用した作品のほか学生へのインタビュー、結果発表の模様をお伝えしたい。
(マイナビニュース広告企画:提供 ファーウェイ・ジャパン)
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