グラフィックスカードを強力に冷やす水冷ユニット
それでは、ダブル水冷がパフォーマンスにどのような影響を与えているか、ベンチマークで確認していこう。
「WIN SCORE SHARE」を利用したWindows10のエクスペリエンス インデックス スコアは、特にグラフィックスの項目で高いスコアを達成している。GeForce GTX 1080のクロックはリファレンスモデルと同様だが、"9.1"というスコアは「Founders edition」の平均的なスコアより高い。「PCMark 8」のHome accelerated 3.0でのスコアも"5205"と、同じような構成のモデルよりも若干高めの数値が確認できる。
「WIN SCORE SHARE」にて計測したWindows10のエクスペリエンス インデックス スコア |
Futuremark「PCMark 8」Home accelerated 3.0のベンチマーク結果 |
「3DMark」のDirectX 12に対応した新ベンチマーク、Time Spyでは"6659"というスコアを記録。Fire Strikeでも非常に高いスコアを実現している。水冷ユニットは特にグラフィックスカードに対して有効に機能しているようで、温度上昇によるクロック低下を避けることができているようだ。
ゲームパフォーマンスが向上し安定したプレイが可能に
最後に、3Dゲームのベンチマークを確認したい。まずは人気クライムアクション「グランド・セフト・オートV」の設定画面から実行できるベンチマークから、もっとも長いpass4テストの結果を見てみよう。設定は、アンチエイリアスをオフとし、他の設定は可能な限り"超高"にした。結果としては、3840×2160ドットという高解像度でも平均76FPSを実現している。
「グランド・セフト・オートV」設定 | |
---|---|
DirectXバージョン | 11 |
FXAA | オフ |
MSAA | オフ |
リフレクションMSAA | オフ |
ソフトシャドウ | NVIDIA PSCC |
異方向フィルタリング | オフ |
アンビエントオクルージョン | 高 |
その他の項目 | 超高 |
DirectX 12による美麗グラフィックが楽しめるサバイバルアクション「Rise of the Tomb Raider」のゲーム内メニューから実行できるベンチマークでも、その性能をいかんなく発揮する。DirectX 12を有効、規定プロファイルを"最高"に設定してベンチマークを行ったところ、3840×2160ドットにおいて総合スコア:48.83FPSを達成した。さすがに60FPSには達しなかったものの、設定の調整次第で4K解像度でも安定して遊ぶことができそうだ。
国産MMOの定番タイトルのベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、DirectX 11、最高品質を選択して計測した。3840×2160ドットの解像度でも"7121"というスコアを叩き出しており、最高評価である"非常に快適"を実現している。
空冷のGeForce GTX 1080では、多少オーバークロックを行ってもスコア7000はなかなか越えられないので、いかに水冷ユニットがしっかりと発熱を抑えているかがわかる。それもそのはず、GPU-Zで3840×2160ドットでのテスト時の温度を測定したところ、60度を一度も上回っていないことが分かる。
CPUとGPUに本領を発揮させるダブル水冷モデル
ベンチマークテストでわかるとおり、ダブル水冷のパフォーマンスへの効果は明らかだ。特にグラフィックスカードは、GPUの発熱が抑えられることで高いクロックの維持が実現されており、実際にスコアも目に見えて上昇している。ハイエンドパーツが備えるパフォーマンスを引き出したい方にとって、ダブル水冷モデルはこれ以上ないシリーズとなりそうだ。
G-Tuneのダブル水冷モデルとしては、今回レビューした「i650PA7-SP3-DL」をはじめとする、ミドルタワーPCの「NEXTGEAR」に加え、G-Tuneのフラグシップでフルアルミ製ケースが特徴的な「MASTERPIECE」、ゲーミングモデルらしからぬ小型PC「LITTLEGEAR」の3種類のフォームファクタで展開している。
プラットフォームは「NEXTGEAR」と「MASTERPIECE」が、Intel X99とIntel Z170、「LITTLEGEAR」がIntel H110を採用。いずれのシリーズでもグラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1070とNVIDIA GeForce GTX 1080を搭載しモデルを用意しており、求める性能に合わせて柔軟に構成を選択できる。
筆者が注目する「クイックコネクト」は、「NEXTGEAR」と「MASTERPIECE」のダブル水冷モデルに搭載されている。いまは製品の中に組み込んだ状態だが、もしこれが今後単体販売されるならば、製品のアップグレートパスとして非常に有用で、PCの水冷環境を大きく可能性を秘めている。今後の展開にも期待したいところだが、まずは「i650PA7-SP3-DL」を含めたG-Tuneのダブル水冷モデルでその効果を実感してほしい。
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