5月27日にNVIDIAが発表した新世代GPUアーキテクチャ"Pascal"。この"Pascal"を採用したハイエンドグラフィックスカード「GeForce GTX 1080」は、旧世代を引き離す圧倒的なパフォーマンスで、PC業界の話題を独占した。そんな「GeForce GTX 1080」をより購入しやすい価格にしたGPUが「GeForce GTX 1070」だ。今回はこの"Pascal"世代の弟分となるGTX 1070を搭載したゲーミングPC、マウスコンピューターのG-Tune「NEXTGEAR i650GA7」を詳しく見ていきたい。

マウスコンピューターのG-Tuneブランドから発売された「NEXTGEAR i650GA7」

購入しやすい"Pascal"世代のアッパーミドルGPU「GeForce GTX 1070」

NVIDIAが発表した「GeForce GTX 1070」は、「GeForce GTX 1080」に続いて登場した"Pascal"世代のGPUだ。GTX 1080と比較した際の大きな違いは、CUDAコア数が2560基から1920基に変更されていることと、グラフィックスメモリが高帯域のGDDR5Xから通常のGDDR5に変更されていることだろう。そのほか、詳しい差異は別記事「GeForce GTX 1070を試す - GeForce GTX 1080の弟分はどこまでやれるか」にて確認してほしい。

"Pascal"の次男に当たる「GeForce GTX 1070」。試用機ではリファレンス設計のFounders Editionが採用されていた

「GeForce GTX 1070」背面の様子。DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×3という3種類の映像出力を搭載

PCI-Express補助電源はGTX 1080同様、8ピン×1。また背面基板はバックプレートで覆われている

GTX 1070も発売当初は品薄が続いたものの、7月中旬現在は在庫が回復傾向にある。GTX 1080と比べ抑えられている価格も踏まえ、比較的購入しやすい製品といえる。それでも性能は前世代のフラグシップモデルである「GeForce GTX 980 Ti」に迫るといわれており、コストパフォーマンスの高いGPUを求める方は要チェックの製品だ。

GPU-Zにて確認したGeForce GTX 1070

ハイパフォーマンスGPUを支える各種パーツ

この「GeForce GTX 1070」を搭載したゲーミングPCが、ゲーミングPCブランド「G-Tune」のNEXTGEAR i650シリーズで展開する、ゴールドモデル「NEXTGEAR i650GA7」となる。GPUのパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、CPUにはインテルのSkylake世代フラッグシップ「Core i7-6700K」を採用している。

CPU-Zにて確認した「インテル Core i7-6700K」

マザーボードは、パフォーマンス、拡張性に優れたZ170チップセットを採用。拡張スロットとしてPCI-Express x16×1、PCI-Express x4(x16形状)×1、PCI-Express x1×4を備えている。メモリにはDDR4-2133の8GBを2枚、計16GBを搭載しており、ゲームをプレイするにあたって不足することは当面なさそうだ。またストレージは標準構成では240GBを内蔵している。またストレージは標準構成では240GBを内蔵している(2016/8/5現在、期間限定アップグレードキャンペーンにより、240GB SSDから480GB SSDへ容量アップグレード、2TB HDDの追加アップグレードが実施されている)。これらハイスペックパーツをしっかりと支えるため、電源ユニットには80PLUS BRONZEに準拠した700Wの製品を採用。急な電力要求にも余裕を持って応えてくれるだろう。

Z170チップセットを採用したATXサイズのマザーボード

メモリには、DDR4-2133の8GBが2枚採用されており、計16GBの容量が利用できる

240GBのSSDをストレージに採用。ケース内にあるケージ取り付け用のプラスチック製のマウンターに固定されている

電源ユニットは出力700W、80PLUS BRONZEの製品。CPUとGPUの電力要求に応えてくれる