コンテンツ制作者の声から作られたDAIVデスクトップケース

それでは「DAIV-DGX700U3」のディテールを見ていこう。本機で利用されているのは、マウスコンピューターがクリエイターの声に応えて設計したDAIVオリジナルケースだ。直線的なデザインを採用し、ケースの上下には持ち運びが可能なハンドルを備える。電源は重心の安定するボトム配置となり、電源ファンは上向きに取り付けられている。

直線的なデザインが特徴となるDAIVシリーズのデスクトップケース。上下に持ち運び用のハンドルを備える

ケース背面の様子。電源はボトム配置となり、各パーツの排熱による影響が少ない

フロントパネルにはエアホールのある2つのカバーが取り付けられており、工具なしで簡単に取り外しが可能。上部カバーを取り外すと内部に5インチベイ×3、3.5インチベイ×1を確認できる。下部カバーの中には、取り外し可能な防塵フィルター付きのファンが搭載されている。上部カバーは下部カバーに重ね合わせるように取り付けることができ、フロントベイを使用する場合でも紛失の心配がない。またカバーに設けられたエアホールの位置は上下ともピッタリ同じサイズで作られているため、エアフローを妨げずに取り付けられる。

フロントパネルの2カ所のカバーを外したところ。フロントベイとフロントファン用通気口が確認できる

フロントパネル上部のカバーは、取り外し後に下部のカバーに重ね合わせて取り付けることができる

カバーに設けられたエアホールの位置は完全に同じで、重ねてもエアフローを妨げることがない

防塵フィルターは取り外しが可能。こまめにメンテを行うことでPCの寿命を延ばせるだろう

上下のハンドルの外側は樹脂製だが、ケースの全重量をしっかりと支えることができる剛性の高い設計が行われている。また上部ハンドルの内側には手を傷付けないよう、緩衝材を取り付けるという配慮も。フロントパネル上部には電源スイッチ、USB 3.0×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を搭載。電源スイッチはひねってON/OFFを行うという珍しい機構を採用したもので、カチッというクリック感とともに、ON/OFFが行われ、スイッチが元の位置に戻る。ケース下部のハンドルの高さに合わせて背面にもフットが用意されているが、こちらにはBTOカスタマイズでボールベアリングを採用したキャスターを取り付けることができる。

フロントパネルには電源スイッチ、USB 3.0×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を搭載。電源は右にひねってON/OFFを行う仕組み

本体をしっかりと固定できるゴム付きフット。BTOカスタマイズでキャスターを取り付け可能

豊富なUSB 3.0端子が特徴的なバックパネル

続いてバックパネルのI/Oを見てみよう。端子構成はPS/2ポート、USB 2.0×2、USB 3.0×8、ギガビットLAN、光デジタル出力付きHDオーディオとなる。ずらりと8ポートも並んだUSB 3.0ポートが特徴的だ。グラフィックスカードの出力はDVI-D×1、HDMI×1、Displayport×3となり、マルチディスプレイ環境も構築可能だ。

PS/2ポート。USB 2.0×2、USB 3.0×8、ギガビットLAN、光デジタル出力付きHDオーディオが並ぶバックパネル

ケースの左側面にはエアホールが設けられており、ケース内のエアフロー向上に一役買っている。位置は、ちょうど一番上のPCI-Express x16の真横となるため、GeForce GTX 1080のロゴも確認できる。左側面のパネルを外すと、しっかりとケーブルがまとめられた内部の様子があらわになる。ストレージはケース前面側下部の金属ケージに収められており、プラスチック製のホルダーを介してSSDが取り付けられている。電源容量は、Core i7-6950XとGeForce GTX 1080、8枚のメモリを駆動しても余裕のある出力700W。電力変換効率に関する規格「80 PLUS」において「BRONZE」ランクを達成した製品が採用されている。

ケース左側面の様子。グラフィックスカードの真横にエアホールが設けられており、吸排気をサポートする

左側面パネルを開けたところ。エアフローの邪魔をしないよう、ケーブルは中央部に束ねられている

ストレージは前面下部の金属ケージに収納。HDDホルダーを介してツールレスで取り付け可能だ

電源は10コア20スレッドCPUやハイエンドGPUを搭載しても余裕のある700W。80PLUS BRONZEに準拠している