最後に、ベンチマークテストで「Stl-15HP033-C-CFXM」の実力を探っていこう。「WIN SCORE SHARE」を利用したWindows 10のエクスペリエンス インデックス スコアでポイントとなるスコアは、プロセッサの"6.7"。省電力SoCを採用しながらも、なかなかの高評価が確認できる。またSSDを採用しているため、プライマリディスクの値が"8.1"とかなり高い点にも注目したい。本機が備える価格以上の体感速度は、この2つによって実現されていると考えて良さそうだ。
一方、「CINEBENCH R15」の数値は、さすがにCore iシリーズなどと比べると少々苦しい。4コアを駆使した場合はなかなかの健闘を見せるが、やはりシングルコアの処理能力には限界があるようだ。処理の軽い作業をこなすには快適だが、編集作業となると重さを感じることになる。画像などの加工を行う機会が多いのであれば、より処理能力の高いCPUを搭載したPCを選択したほうがいいだろう。
「CINEBENCH R15」によるベンチマーク結果 |
PCの全体的な性能を測るFuturemark「PCMark 8」Home accelerated 3.0でも、傾向は同様。日常的な作業であれば難なくこなせるが、編集や3D処理といったCPU/GPUに負荷のかかる作業ではスコアが落ちてしまう。特にグラフィックス関連は伸び悩みを見せ、「3DMark」のSky Diver V1.0でもその傾向は明らかだ。
念のため、3Dゲームのベンチマークテストも見てみよう。現役の3Dゲームとしては軽めとなる「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」では、1280×720ドットだと設定を下げても「やや重い」という具合。640×480ドットを選択しても「普通」止まりとなる。本機で「ドラゴンクエストX」をプレイするならば、定期コンテンツや激しい戦闘のないものを消化する程度にしておいたほうが安心して遊べるだろう。
PCが身近になるコストパフォーマンスの高さが魅力
"Braswell Refresh"を採用することで、低消費電力と驚異的な低価格を実現した「Stl-15HP033-C-CFXM」。128GBのSSDを搭載しながらも4万円(税別)を切るその価格設定は、これまでのノートPCの想定をひっくり返す、非常にコストパフォーマンスの高いものだ。一方で、Core iシリーズを搭載したノートPCを使い慣れている方からすると、その性能には物足りなさを感じるのも事実。SSDが体感速度を補ってくれるため日常の軽作業では十分快適だが、ちょっとした編集を行おうとすると重さを感じる面もある。本機を使うならば、SNSやメール、メディア再生、そして簡単なビジネス使用などをメインとしたほうがいいだろう。初めてノートPCを購入される方、サブPCをお探しの方には、低価格で必要十分なパフォーマンスを提供してくれるはずだ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | ユニットコム |
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型番 | Stl-15HP033-C-CFXM |
ディスプレイ | 15.6型HD光沢カラー液晶(1,366×768) |
CPU | Intel Celeron N3160 |
メモリ | 4GB DDR3L-1600 SO-DIMM |
SSD | 128GB M.2 SerialATA |
チップセット | CPU統合チップセット |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel HD Graphics 400 |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビットLAN、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN |
インタフェース | USB 3.0×2(左側面)、USB 2.0×2(右側面) |
サイズ | 約W374×D258.5×H22.8mm |
重量 | 約2.2kg(バッテリー含む) |
価格 | 39,980円(税別) |
なお、型番の一部異なるBTOモデルも用意されており、そちらはカスタマイズできるうえ一部スペックが異なるので、パソコン工房ウェブサイトでご確認頂きたい。
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