続いて、本体の内部を確認しつつ、スペックについてチェックしていこう。内部にアクセスするためには背面すべてのネジを外す必要があるため、基本的にユーザー自身の手での換装を想定したモデルではないだろう。もし独自にパーツの追加などを行う場合は自己責任で行うことになる。

「Stl-15HP033-C-CFXM」内部の様子。基板が実装されているのは全体の半分で、スペースには余裕がある

発熱の少ないCPUとSATA接続のM.2 SSD

「Stl-15HP033-C-CFXM」は省電力SoC"Braswell Refresh"を採用しているため、マザーボードのサイズが小さく、内部スペースにはかなりの空きがある。搭載されているCPUは4コア4スレッドで動作する「Intel Celeron N3160」となり、動作クロックは1.6GHz。バースト時には2.24GHzまでクロックが上昇する。CPU周りの冷却機構はシンプルで、消費電力と発熱の少なさが見て取れる。それもそのはず、Celelon N3160のTDPはわずか6Wだ。メモリにはDDR3L-1600が採用されており、4GBのSO-DIMM×1枚を搭載。グラフィックス処理はCPUに内蔵された「Intel HD Graphics 400」によって行われる。

CPUやメモリ周辺の様子。冷却機構は非常にシンプルで、発熱の少なさがわかる。またメモリスロットには1基の空きが見える

「HWiNFO64」にて確認した、CPU、メモリ、内蔵グラフィックス

ストレージに採用されているのは、SATA接続のM.2 SSDだ。Phison製コントローラを使用したモデルとなり、容量は128GB。価格が税別4万円以下に設定されているノートPCにSSDが搭載されているのは驚きの一言。ストレージの速度を測るベンチマークソフト「CrystalDiskMark」でその速度を計測すると、書き込み速度こそ多少苦しさが見えるものの、シーケンシャル読み込みは最新モデルと同クラスのスピードを実現している。本機がきびきびとした動きを見せるのは、このSSDの影響が大きいだろう。

背面から見て上部中央に搭載されているSATA接続のM.2 SSD。128GBの容量を備えている

M.2 SSDの「CrystalDiskMark 5.1.2」によるベンチマーク結果

また、ストレージ容量を優先したい方は、BTOカスタマイズでHDDを搭載することも可能。本体内部を見ると、SATAコネクタと2.5インチベイに空きが確認できるため、知識のあるユーザーであれば自分で(自己責任で)追加できるだろう。その横には、無線モジュールが確認できる。IEEE802.11 b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 4.0 LEを利用できるため、インターネットへの接続も簡単に行え、また無線マウスもすぐに利用可能だ。本体の電源などの動作設定を行える「Control Center」がプリインストールされているため、細かな設定はこのユーティリティから行うといいだろう。

背面から見て左下にはSATAコネクタと2.5インチストレージ用の空きスペースが確認できる。またその横には無線モジュールが搭載されているのがわかる

電源の設定やファンの動作、ディスプレイ出力などを調整できる付属ユーティリティ「Control Center」