パソコン工房を運営するユニットコムから、コストパフォーマンスに優れた15.6型スタンダードノートPC「Stl-15HP033-C-CFXM」が発売された。その価格は、なんと39,980円(税別)。しかもSSDまで搭載している。ノートPCの価格が下がってきた昨今でも、この価格はかなりの低価格といえるだろう。ここまで安価だと、はたしてどこまで使えるのか、実力が気になるところ。その性能を詳しく見ていくことにしよう。
シンプルに徹したデザインは利用場所を選ばない
「Stl-15HP033-C-CFXM」は、iiyama PCの「STYLE∞(インフィニティ)」ブランド、N-Classに属するスタンダードノートPCだ。15.6型のグレアパネルを採用しており、解像度は1366×768ドット。けっして高解像度とはいえないが、インターネットやメールなどの軽作業ならば、ビジネスでもプライベートでも十分実用的だ。本体寸法は約W374×D258.5×H22.8mm、重量は約2.2kgとそれほど重さを感じないのはうれしいところ。ACアダプタのサイズも小さく、設置や持ち運びに難儀することはなさそうだ。天板やパームレストはグレー、背面はブラックを基調としたカラーリングが施されており、オフィスでもプライベートでも違和感なく使用することが可能だろう。
テンキーを装備したクセの少ないキーボード
キーボードはアイソレーション型を採用しており、15.6型というサイズを活かしてテンキーも備えている。打鍵音は静かで、文字入力を行っていてもうるさく感じることはなさそうだ。キー配列はカーソルキー周りこそ多少変則的な部分があるものの、おおむねノートPCとしては一般的な構成。違和感を感じずに操作が行える。本体右上には大き目の電源ボタンが配置されており、電源導入時には青いLEDが点灯する。タッチパッドのボタンは左右が独立しており、確実な操作が行えそうだ。
カーソルキー周辺には多少クセがあるが、ノートPCとしてはよく見かける構成。誤操作の心配は少ないだろう |
左右のクリックボタンが独立したタッチパッドを採用。触れたときに意図せぬクリック操作が行われることも少ない |
また細かい点だが、液晶ディスプレイを開いたときに本体が斜めに傾斜する"リフトアップ構造"を採用しているのもトピックの一つだ。デスクトップ用キーボードで見かける背面の"ツメ"を持ち上げたときのような効果を得られるため、文字入力が行いやすくなるだろう。
必須のインタフェースを網羅しており対応の幅も広い
コストパフォ―マンスの高い機種ながらも、必須のインタフェースを取りそろえている点は高く評価したい。左側面にはケンジントンロック、電源コネクタ、HDMI、USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力を搭載。右側面にはギガビットLANポート、VGA出力、SD/MMC対応カードリーダー、USB 2.0×2が並ぶ。レガシーなVGA出力を備えている点は、ビジネスパーソンにとってありがたいポイントだ。マルチディスプレイにも対応しているため、自宅やオフィスではテレビや液晶ディスプレイに接続することで、より広いデスクトップ環境を利用することができる。また液晶ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとマイクを搭載しているため、ビデオチャットにもすぐに対応可能だ。