ベンチマークテストに移る前に、「G-GEAR note N1583J」シリーズに搭載されている「グラフィックスイッチング機能」について説明しておこう。NVIDIAのGPUを搭載したゲーミングノートには、3Dグラフィックス処理にかかる負荷に応じて、NVIDIAのGPUとCPU内蔵グラフィックスを自動で切り替える機能が搭載されている。これはNVIDIAのOptimus技術を用いたもので、ノートPCのバッテリー持続時間を延ばす効果がある。しかし、この機能は必ずCPU内蔵グラフィックスを経由しなければならないため、映像出力時に解像度の制限が生じたり、アプリの互換性の問題が発生することがあった。

グラフィックスイッチング機能はこの問題を解決するもので、設定を切り替えることによってNVIDIAのGPUから直接映像信号を出力できるようにしたものだ。切り替えは付属アプリ「Control Center」から行うことができ、GPU切り替えを標準の"MSHYBRID"から"ディスクリート"に変更し、本体を再起動することで利用できる。

付属アプリ「Control Center」のGPU切り替え項目にて、設定を"MSHYBRID"から"ディスクリート"に変更したところ

定番ベンチマークで「G-GEAR note N1583J」シリーズの実力をチェック

それでは、ベンチマークテストの結果を見ていこう。まずは「WIN SCORE SHARE」を利用して、Windows 10のエクスペリエンス インデックス スコアをチェック。プロセッサ、メモリ、プライマリディスクは"8.2"と高い数値で安定したスコアが確認できる。グラフィックスは、ここではインテル HD グラフィックス 530が使用されたため、"6.2"だ。

「WIN SCORE SHARE」にて計測したWindows10のエクスペリエンス インデックス スコア

CPUの速度やマルチスレッド処理、GPUのOpenGL性能を測る「CINEBENCH R15」では、CPUのスレッド数の多さが活きており、MP Ratioは"4.58 x"を記録した。続いて「CrystalDiskMark 5.1.2」にて、ストレージの速度を確認。SATA接続とはいえ、SSDの速度はやはりHDDとは比べものにならず、SATA規格の限界に迫る速度が見て取れる。

「CINEBENCH R15」のベンチマーク結果

「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測した、M.2 SSD(SATA接続)の速度

「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測した、2.5インチHDDの速度

Futuremarkの定番ベンチマーク「PCMark 8」のHome accelerated 3.0では、"3675"というスコアを記録した。各項目の数値を見ると、全体的にスコアを伸ばしており、苦手と思われる分野が見当たらない。本機のバランスの良さがわかるだろう。「3DMark」のFire Strike V1.1も30FPSをしっかり超えており、ノートPCながらも3Dグラフィックス機能への対応力は高い。Fire Strike ExtremeやFire Strike Ultraになると、さすがにスコアは低下するため、適した解像度を探しつつゲーム内の設定を選択することになるだろう。

「PCMark 8」Home accelerated 3.0のベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike v1.1のベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Extreme v1.1のベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Ultra v1.1のベンチマーク結果

最後に、設定を"ディスクリート"に変更して国産MMOのベンチマークを試してみよう。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」DirectX11では、最高設定でベンチマークを行っても、解像度1280×720ドット、1920×1080ドット両方で"非常に快適"という評価を得ることができた。また、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の最高品質でも、余裕で"すごく快適"評価を得られる。外出先でも、安心してオンラインゲームを高画質で楽しむことができそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」DirectX11/最高品質:1920×1080ドットのスコア

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」最高品質・1920×1080ドットのスコア

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の結果

これなら持ち歩ける? 薄型になって使いやすくなったゲーミングノート

「G-GEAR note N1583J-710/T」は、厚さを27mmに抑えながらも、4コア8スレッドのCPUやNVIDIAのアッパーミドルGPUを搭載することに成功した薄型ゲーミングノートだ。さらに、グラフィックスイッチング機能によって、GPUの映像出力と3Dグラフィックスの性能を意図通りに発揮させることが可能となっている。そんなノートPCが、SSDとHDDのデュアルドライブを搭載して159,800円(税別)という価格で購入できるのだから、PCの進化の速さには驚く。出張で遠方に出かける機会の多いゲームユーザーや、限られたスペースで高い3D処理能力を必要とする方に広く勧められる、使いやすいゲーミングノートといえそうだ。

標準スペック

型番 G-GEAR note N1583J-710/T
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-6700HQ
メモリ PC4-17000 DDR4 SODIMM 8GB (4GB×2)
SSD 250GB (M.2接続)
HDD 500GB
チップセット インテル HM170 Express
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 970M/インテル HD グラフィックス 530
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN
インターフェース USB 3.0×4(右側面×2、左側面×1、背面×1)
サイズ W385×D271×H27mm(折り畳み時)
重量 約2.5kg
バッテリー駆動時間 約4.3時間
価格 159,800円(税別)

※価格・構成については、記事作成時の情報です。

(マイナビニュース広告企画:提供 Project White)

[PR]提供: