テンキーを搭載した白色バックライト内蔵キーボード
キーボードは、現在主流となっているアイソレーション型を採用。15.6型筐体の広さを活かしてテンキーが用意されており、ゲーム操作や数値の連続入力に活躍してくれるだろう。またゲームプレイ時に使用する機会の多いW、A、S、Dキーには赤い矢印マークが刻印されている。打鍵感は押下時にフワッとした印象を受け、押し込んだ際にクリックを感じるもので、ストロークの深さはしっかりと確保されている。Enterキーやカーソルキー周りは配列に若干クセがあるものの、そのほかの配置は一般的で、ゲームプレイに支障を与えるものではないだろう。
タッチパッドも本体カラーと同様にブラックでデザインされている。左右のクリックボタンが独立した設計となっているため、誤操作の心配は少なそうだ。なお、マウスを利用する際に邪魔な場合は、付属アプリ「Control Center」や、Fnキー+F1キーなどで機能をOFFにすることもできる。キーボード内部には白色バックライトが内蔵されており、Fnキー+F4キーで明るさを5段階で調整可能。もちろん消灯することもできる。暗所でのゲームプレイ時に活躍するだろう。
キーボード内部には明るさを5段階で調整できる白色LEDが内蔵されており、暗所でのゲームプレイで活躍する |
「G-GEAR note N1583J」の電源やデバイスの管理を行える付属アプリ「Control Center」 |
電源ボタンは液晶パネルと本体をつなぐヒンジ部中央付近に用意されており、電源投入時には青色LEDが輝く。スピーカーには音響機器メーカーの老舗である「ONKYO」の製品を採用しており、電源ボタンの左右にステレオで配置されている。付属アプリ「SoundBlaster X-Fi MB5」のサウンドエフェクトと合わせて、迫力のあるゲームサウンドを奏でてくれるだろう。また液晶ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラとマイクが搭載されており、ビデオチャットもすぐに楽しめる。
無駄のない内部パーツの配置と高速なM.2 SSD
本体内部へは、底面の多数のネジを外して、底面カバー全体を取り外す必要がある。個人による拡張は基本的に考慮されていないと考えていいだろう。もし内部にアクセスする場合は、あくまで自己責任で行ってほしい。内部は所狭しと各種パーツが並んでおり、27mmを実現するために効率的な配置が行われていることがわかる。
底面から見て右上には、CPUやメモリが搭載されている。「G-GEAR note N1583J」シリーズで採用されているCPUは、4コア/8スレッドで動作する「インテル Core i7-6700HQ」。動作クロックは2.6GHzとなり、ターボ・ブースト機能利用時には最大3.5GHzまで上昇する。モバイル向けCPUとしてはスレッド数・クロックともハイスペックで、CPUを酷使するゲームを遊ぶ際にも安心だ。標準構成におけるメモリはDDR4-2133のSO-DIMMを2枚搭載。それぞれの容量は4GBとなり、計8GBが利用できる。
底面から見て左上には、GPUや通信モジュールを搭載。搭載されているGPUは「NVIDIA GeForce GTX 970M」、負荷に応じてCPU内蔵グラフィックスである「インテル HD グラフィックス 530」と切り替わりながら動作する。NVIDIAのラインナップでもアッパーミドルに属するこのGPUは、デスクトップのミドルレンジモデルに匹敵する処理能力を有している。通信モジュールは「インテル Dual Band Wireless-AC 8260」を採用。IEEE 802.11 ac/a/b/g/nに対応しており、有線環境がなくとも高速で安定した通信が可能だ。またBluetooth V4.2も備えるため、対応したヘッドセットやマウス、キーボードがあれば、ワイヤレスで利用できる。
左下はストレージスペースだ。「G-GEAR note N1583J-710/T」は、M.2 SSDとHDDのデュアルドライブを採用している。M.2 SSDはSATA接続の製品が採用されており、標準構成の容量は250GB。PCI-Express接続ではないが、SSDによるきびきびとした動作が期待できるだろう。同じくHDDは500GBとなっており、速度と容量を両立した構成といえる。なお、HDDの横にはM.2スロットの空きが1基確認できるため、知識のあるユーザーであれば、さらなる増設も可能だろう。右下は薄く大きなバッテリーが占めている。公称動作時間は約4.3時間だ。