高い基礎性能と際立ったストレージ速度
最後に、各種ベンチマークで「DAIV-DGZ500H2-SP」の実力を測る。まずは「WIN SCORE SHARE」で、Windows 10におけるエクスペリエンス インデックス スコアを確認。プロセッサ、メモリが"8.5"、グラフィックスが"8.7"と、高度な編集アプリを利用するクリエイターも満足するだろう性能だ。さらにプライマリディスクの値は"9.2"と極めて高い。
さらにストレージの速度を追っていこう。「CrystalDiskMark 5.1.2」を利用して計測したM.2 SSD、HDDそれぞれの速度は以下の通り。HDDはおろか、これまでのSATA接続SSDをも軽々と超える、M.2 SSDの脅威的な速度がわかるだろう。また、あわせてUHS-II対応カードリーダーの速度も調べておきたい。今回はUHS-IIに対応したSDHCカードとして、東芝のEXCERIA PRO 16GBモデルを利用した。筆者が普段使いしているSDカードなので多少ヘタっている可能性もあるが、220MB/sほどのシーケンシャルリードが測定できた。これならば、高画素デジカメのデータ読み込みも高速に行えそうだ。
「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測したM.2 SSDの速度。その速度は、一般的なSATA接続のSSDと比べても圧倒的に速い |
「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測したHDDの速度。M.2 SSDのあとでは色あせるが、HDDとしては十分高速だ |
「CrystalDiskMark 5.1.2」にて、UHS-II対応カードリーダー経由で東芝のEXCERIA PRO 16GB(SD-XU016GA)を計測。しっかりとUHS-IIに対応していることがわかる |
「CINEBENCH R15」では、Skylake世代のフラッグシップ、4コア8スレッドCPU・Core i7-6700Kと、GeFroce GTX 970が高いスコアを引き出す。CPUのMP Ratioは5倍以上と、高いマルチコア処理能力を見せている。またOpenGLのスコアも高い。ただし本機はコンシューマ向けのGeForceを採用したモデルであるため、本格的な3D制作アプリでは本領を発揮できない可能性がある。「DAIV」にはQuadro搭載モデルも用意されているため、必要に応じてモデルを選択しよう。
「CINEBENCH R15」のベンチマーク結果 |
Futuremarkの定番ベンチとゲームベンチ
続いて、Futuremarkの定番ベンチ2本を試そう。「PCMark 8」のHome accelerated 3.0のスコアは、なんと5000超え。本機ではPC性能を意識せずに日常の作業が行えそうだ。さらに、Creative accelerated 3.0においても7000超のスコアを達成。映像や写真、音楽の編集においても、高い性能が期待できるだろう。
「3DMark」のFire Strike V1.1の結果も非常に高く、10000を超えるスコアをたたき出した。Extremeでも5000を上回り、高解像度でも対応できそうだ。Ultraはさすがにまだ動作が難しいが、"2650"とスコアはかなり健闘している。
最後に、国産MMOの定番タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを見てみよう。DirectX11に設定し、解像度は1920×1080に固定した。最高品質、高品質(デスクトップPC)にて計測したが、どちらも"非常に快適"という評価を得ることができた。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」DirectX11/最高品質:フルHDのスコア |
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のベンチマーク結果 |
クリエイターが求める性能とデザインを追求する「DAIV」デスクトップPC
クリエイターの意見を尊重して設計したという「DAIV」デスクトップPCは、デザイン面でも性能面でも、まさにクリエイターが望むPCを形にしたといっても過言ではないだろう。制作現場での使用を想定したケースデザインは、まさにその表れといえる。また、ただ単に高性能パーツを搭載するのではなく、幅広いパーツを用意して選択肢を増やしている点もうれしい。もちろん、最新のハイエンドパーツも選択できるため、CPU/GPUが酷使される制作・編集アプリもしっかりと動作させることが可能だ。
時間が限られる中で最高のコンテンツ作りにいそしむクリエイターの方や、そんなクリエイターを目指すみなさんにとって、パフォーマンス向上の一助となるであろう「DAIV」シリーズ。機会があれば、ぜひ一度その魅力に触れていただきたい。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | DAIV-DGZ500H2-SP |
CPU | インテル Core i7-6700K |
メモリ | 32GB PC4-17000 DDR4 |
M.2 SSD | 512GB Samsung SM951 シリーズ(M.2規格/PCI Express x4接続) |
HDD | 3TB SerialATAIII |
チップセット | インテル Z170 Express |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 970 |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.0×6(前面×2、背面×4)、USB 2.0×2(背面×2) |
サイズ | W190×D490×H490mm |
ディスプレイ | - |
価格 | 219,800円(税別) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2016/5/24(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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