マウスコンピューターは、今年2月にクリエイター向けPCブランド「DAIV」を追加した。クリエイターの要望を直接デザインやスペックに反映させた「DAIV」は、コンテンツ制作を妨げないことをコンセプトに、ほかのブランドとは一線を画した設計が行われている。今回は「DAIV」デスクトップラインナップの中核となるDAIV-DGZ500シリーズから、GeForce GTX 970やM.2 SSDを搭載し、さらにBTOカスタマイズで光学ドライブやカードリーダー、そして移動用のキャスターを追加した「DAIV-DGZ500H2-SP」をご紹介しよう。

グラフィックスカードにGeForceを採用することで、高い汎用性を誇るデスクトップPC・DAIV-DGZ500シリーズ

スタジオ間の移動も考慮したオリジナルデザインケース

DAIV-DGZ500シリーズの最大の特徴は、クリエイター視点に基づいたケース設計にあるだろう。これまでのマウスコンピューターブランドにないフラットなデザインは、コンテンツ制作者の感性を妨げないように新たに作られたものだ。フロントベイには2つのカバーが取り付けられており、すっきりとした外観を備えている。ケース背面には、フロントベイに取り付けられたカードリーダーから伸びるUSB 3.0ケーブルが確認できる。出荷時には接続されていないため、利用時にリアパネルの任意のUSB 3.0端子に接続しよう。左側面から見ると、フロントパネル上部に取り付けられたハンドルと、ケース底面のキャスターの存在がハッキリとわかる。サイドパネルには通気用のエアホールが設けられており、ケース内に熱がこもりにくい。

クリエイターのために製作された「DAIV」のオリジナルケース。デザインを犠牲にしないようにフロントベイを隠したフラットな外観とハンドルが特徴だ

ケース背面の様子。カードリーダーから伸びるUSB 3.0ケーブルは、本体内部を横断して外部接続用ホールから背面へと取り出されている

ケース左側面の様子。1つ目のPCI-Expressスロット付近にエアホールが設けられており、グラフィックスカードなどの冷却を助けてくれる

左側面のカバーを取り外したところ。ケーブルは、エアフロー向上のためケース内中央付近でケーブルタイによってまとめられている

フロントパネルの上部には、緩衝材付きのハンドルと、フロントI/Oパネルが確認できる。一見すると華奢に見えるハンドルだが、重量バランスを考慮した設計が行われており、全体の重量をしっかりと支えることが可能。ケース上部に設置されたI/Oパネルは、デスクの下に設置することを考慮したもので、この箇所のみ斜め上に傾斜したデザインとなっている。電源スイッチは一般的な押下するタイプではなく、右にひねってON/OFFを行うという非常に珍しい機構。これは、自動車のキーを回してエンジンを始動させるイメージで作られたものだという。ケース底面のキャスターは、ハンドルを持ち上げると接地されたゴム足が外れる仕組み。ボールベアリングが採用されており、スムーズな移動が可能だ。

PC本体の重量を受け止められるハンドルと、斜め上を向けられたフロントI/Oパネル。USB 3.0×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を備える

DAIV-DGZ500シリーズのオリジナルとなる電源スイッチ。右にひねるとカチッというクリック感とともに、ON/OFFが行われる仕組み

ケース底面のキャスター。普段はゴム足による滑り止めが働いているが、ハンドルを握って持ち上げると滑り止めが外れ、スムーズに移動できる