マウスコンピューターの小型PCといえば、スティックPC「m-Stick」シリーズが有名だ。しかし、手のひらに収まるサイズであるがゆえに、処理能力と拡張性には限界がある。「持ち運びは考慮していないので、あと少し実用的なPCが欲しい!」というユーザーは多いはず。そんな方にピッタリなコンパクトPCが「LUV MACHINES mini」シリーズ。わずかなスペースに設置できるだけでなく、液晶モニターの裏側にも取り付け可能なため、一体型PCのように利用することもできる。今回は、シリーズ中でもスペックの高いSSHD搭載モデル「LM-mini83X-SHD」をご紹介しよう。

片手で持てるコンパクトな「LUV MACHINES mini」シリーズ。その中でも上位に位置するSSHD搭載モデル「LM-mini83X-SHD」

高い設置自由度が魅力! ブックサイズの超小型・薄型筐体

「LUV MACHINES mini」シリーズは、Windows 10を搭載した、W26×D151×H195mmという超コンパクトサイズのデスクトップPCだ。大きさとしては、だいたい8型タブレットであるiPad miniと同程度と考えるといいだろう。縦置き時には、付属の縦置き用スタンドの分を含めて、サイズはW72.2×D151×H218.3mm。右側面にはゴム足があるので、横置き時にはこちらを底面として設置する形となる。電源ボタンは本体左側面に用意され、電源を投入すると青いLEDが輝く。

縦置き時の「LUV MACHINES mini」シリーズ。付属のスタンドを取り付けることでブックエンドに収まるサイズで設置できる

右側面には上下に滑り止め用のゴム足が取り付けられている。横置き時にはこちらを底面にして設置しよう

縦置き用スタンドは手回しネジで固定する。底面には、滑り止め用のウレタンフォームが取り付けられている

サイズとしては、だいたいiPad miniと同程度。B6版とA5版の本の中間くらいをイメージするといいだろう

思いのほか場所を取りがちなACアダプタも、W45×D110×H30mmと本体よりも小さくコンパクトで、設置場所を選ばないのが本モデルの最大のメリットといえるだろう。さらに「LUV MACHINES mini」シリーズには、モニタースタンドやモニターアームの固定に利用されるVESAマウントを利用して、本体を液晶モニターに取り付けることができる取り付けキットが付属している。こちらの設置の仕方については、次ページで詳しく説明していこう。

ACアダプタは本体よりもさらに小型で、ちょっとしたスペースがあれば簡単に置くことができる

VESAマウント用取り付けキットが付属するため、パーツを追加することなく本体を市販の液晶モニターに取り付け可能

ラップトップ型ノートPCとほぼ同等の拡張性を確保

超コンパクトサイズを実現しながらも、インターフェイスはラップトップ型ノートPCと同程度が確保されている。本体前面にはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、SD/MMC対応マルチカードリーダーを搭載。さらに背面には、VGA、HDMI、USB 3.0×2、有線ギガビットLAN、電源ポート、ラインイン、ラインアウト、ケンジントンロックポートを備えている。また、IEEE 802.11 b/g/nとBluetooth V4.0に対応した無線モジュールを内蔵しているため、ケーブルレスで運用する際はUSBポートをアダプタで専有することなく利用可能だ。

本体前面には、USB 3.0×2、USB 2.0×2、SD/MMC対応マルチカードリーダーを備え、デジカメなどのデータもすぐに読み込める

本体背面には、VGA、HDMI、USB 3.0×2、有線ギガビットLAN、電源コネクタ、ラインイン、ラインアウト、ケンジントンロックポートを搭載

ケース上部はCPUの熱の排気口が用意されているため、上に物を置いてふさいでしまわないように気をつけたい。ケース下部には通気口と、縦置き用スタンドの固定穴が確認できる。スタンドで本体を浮かせることで、本体内部に効率よく空気を取り入れることができる。

ケース上部には排気口が確認できる。CPUの熱がここから排気されるので、ふさがないよう留意したい

ケース下部にはスタンド取り付けネジが用意されている。通気口は主にストレージの熱対策のものだろう