実勢価格10万円前後で4000ルーメンを実現した「MW705」
高輝度プロジェクター「MW705」は、WXGA(1280×800ドット)と解像度は控えめながらも、4000ルーメンという明るさとコントラスト比13000:1を実現した製品だ。蛍光灯をつけた部屋の中でも、明るくメリハリのある映像を映し出すことができるだろう。またベンキューのプロジェクターは、TIのBrilliantColor技術を採用したチップを搭載し、中間色の再現性も向上させている。1.1倍のズームレンズを搭載し、120インチを約4.00~4.40mの距離で投写できるため、小規模会議室や学校の教室などでの使用にピッタリだ。縦±30°(自動)、横±40°(手動)の台形補正機能を搭載し、設置後に画面のゆがみを調整できるため、設置の自由度も高い。
背面には映像入力端子として、VGA、Sビデオ、コンポジットビデオのほか、HDMI v1.4aを1基搭載しており、PCやビデオカメラ、Blu-ray/DVDプレーヤー、ゲーム機など、さまざまな機器を接続できる。また本体側面のカバー内にもHDMI 1基を備える。こちらはMHLに対応しているため、スマートフォンやタブレットの映像も簡単に映し出すことが可能。また2Wのモノラルスピーカーを内蔵し、HDMIやオーディオ入力端子の音声をプロジェクターから直接出力できるため、仕事や教育現場で重宝するだろう。オプションとして用意されている3D専用メガネを利用すれば、3D表示にも対応可能となる。
「MW705」背面の様子。VGA入力、Sビデオ入力、コンポジットビデオ入力、HDMI v1.4a入力のほか、映像出力やライン入出力、コントロール用端子が確認できる |
「MW705」天板の様子。左上にレンズ調整用のリング、右下にコントロールボタンを搭載。ズームとフォーカスは手動となる |
さらに、ランプ交換の手間とコストを抑えるため、独自のランプセーブ機能「SmartEco(スマートエコ)」モードを搭載している点にも注目したい。これは、ランプの明るさを一律に抑える従来のエコモードと異なり、映し出したコンテンツの輝度レベルを自動検出し、表示される画像を暗くすることなくランプの消費電力を30~100%の範囲で調整するというもの。プロジェクターを運用する際につきものとなるランニングコストを軽減できる。本体価格は2016年1月中旬現在、10万円前後となっており、導入コストが低いのも大きなメリットだ。
4000ルーメンの明るさとフルHDの解像度を備える「MH741」
「MH741」は、フルHD(1920×1080ドット)という高解像度と、4000ルーメンの明るさを両立させた高輝度プロジェクターだ。コントラスト比10000:1となり、こちらも台形補正機能による投写映像の調整など、多数の機能を採用している。「MH741」のズームレンズは1.3倍となり、「MW705」と比較してもさらに設置の自由度が向上。120インチを約3.05~3.95mの距離で映し出すことができる。そのフレキシビリティと解像度の高さによって、中規模の会議室での投写、さらにデジタルサイネージとしての使い方も見込めるだろう。またTIのBrilliantColorに加え、赤・青のランプ光源輝度を約15%上げることで映像のクオリティをアップさせる「VIDI Lighting Technology」にも対応し、色再現性も向上している。
背面に用意された映像入力端子は、VGA、Sビデオ、コンポジットビデオ、HDMI v1.4a×2。HDMIのうち1基はMHLに対応しているため、必要に応じてスマートフォンやタブレットの映像を映し出すことができる。また本体に10Wという高出力モノラルスピーカーを内蔵。中規模の会議室においても十分な音量を確保することが可能なほか、迫力のある映画音声を楽しむことができる。もちろん、オプションとして用意されている3D専用メガネによって、DLPLink方式による3D表示が行え、ランプ寿命を延ばす「SmartEco(スマートエコ)」モードも搭載している。「MH741」の本体価格は2016年1月中旬現在、15万円前後。「MW705」に比べ導入コストは上がるものの、フルHDという解像度により、実用性は向上するだろう。