ここまででもかなりの工夫が見て取れる「DAIV」のデスクトップケースだが、フロントパネルデザインはさらに凝った作りこみが行われている。これらは、クリエイターとのディスカッションの中で生まれてきたアイデアだという。既存のPCケースにはない独自の工夫について、さらに掘り下げたお話を伺ってみよう。

取り外して吸気フィルターに合体させられるセパレートカバー

小松氏:フロントパネルには、スタジオ内で発生したホコリを吸い込まないよう、吸気フィルターを取りつけました。こちらの吸気フィルターはフロントフェイスから簡単に取り外せて、どこでもメンテナンスが行える設計にしております。フロントベイには、光学ドライブのほか、HDDリムーバブルベイやカードリーダーを搭載しています。カードリーダーは、UHS-II対応の高速転送が行える製品を搭載しています。あえてフロントベイに取りつけるタイプを採用したのは、ニーズに合わせてつけ替えられるようにするためです。

フロントベイは基本的にプラスチック製のカバーで隠してありますが、頻繁に使用される方もいらっしゃるはずです。そこで、このフロントパネル上部のカバーも取り外し可としました。ではこの取り外したカバーはどうなるのかというと、吸気フィルターの前に重ねて取りつけることができます。エアホールの位置もピッタリと合うように設計しておりますので、吸気のエアフローを妨げることもありません。フロントベイをオープンにしてもクローズにしても"カッコイイ"ケースに仕上がったと思います。

フロントベイカバーは、工具なしで簡単に着脱が可能。吸気フィルター前のカバーとまったく同じエアホールが設けられている

フロントベイカバーは、吸気フィルターカバーと合体させることが可能。フロントベイを頻繁に使用する方でも、カバーを紛失させることなく使用できる

色再現性の高いディスプレイを採用した「DAIV」15.6型ノートPC

小松氏:ノートPCの特徴は、液晶ディスプレイの色再現性の高さです。色空間の国際標準規格である「sRGB」比95%であり、外出先でも写真や映像の編集を行うことができます。あわせて、編集が快適に行えるよう、CPUには4コア8スレッドのデスクトップ用モデル(Core i7-6700Kなど)を搭載可能としました。メモリも最大64GBまで拡張できます。なお解像度は現在1920×1080ドット(フルHD)でご用意していますが、要望がありましたら、さらに高解像度のモデルも検討したいと思います。

GPUは、用途に合わせてお選びいただけるよう、GeForce系、Quadro系の両方を用意しました。この2つは、最適化されたアプリケーションだけでなく、マルチディスプレイの対応に違いがありますので、環境に合わせたモデルを選択していただければ幸いです。さらに、PCI Express Gen.3 ×4接続に対応したM.2規格のSSDもご選択いただけますし、デスクトップモデル同様にUHS-II対応カードリーダーを搭載していますので、アクセススピードもクリエイターの方が満足いただける速度を実現できているのではないでしょうか。

sRGB比95%のIPS方式液晶パネルを採用した「DAIV-NG5600」シリーズ