こうしてでき上がった「DAIV」には、これまでのマウスコンピューター各種ブランドとは趣の違う、さまざまな工夫が施されている。4月上旬現在、デスクトップPC、ノートPCで各3ラインナップが用意されており、予算や用途に合わせてチップセットやGPUを選択することが可能だ。ここでは小松氏に、デスクトップPCケースのこだわりについてご紹介いただいた。
感性を刺激するデザインと使い勝手を両立した「DAIV」のケース
小松氏:「DAIV」のデスクトップモデルは、クリエイターからの声を直接反映させております。まずケースの外観ですが、こちらは「あなたが使いたいと思うデザインをそのまま形にしてください」とお願いしました。私どもが「こういうデザインがいいだろう」と発注するよりも、クリエイターの方の感性が刺激されるデザイン、クリエイターが使いやすい構成を優先したかったのです。その結果、このような直線的ですっきりとしたフロントフェイスになりました。
小松氏:制作現場では、デスクトップPCであっても、スタジオ内で頻繁に移動する機会があるという声を聞いておりましたので、ハンドルとキャスターは当初より必須要件としております。このフロントパネルと一体になっているハンドルの強度を確保するのに非常に苦労しました。G-Tuneのケースのように斜めのハンドルを採用すれば簡単なのですが、そうするとクリエイターモデルならではの直線的なイメージを出すことができません。最終的にはシャーシの設計も見直し、現在の剛性を得ることに成功しています。
こちらのケースは机の下に置くことを前提として考えておりますので、フロントI/Oは前面上部に用意しました。デバイスを差し込みやすいよう、端子は斜め向きに配置しています。また、デザイン上の大きなアクセントになっているのが、電源スイッチだと思います。これは、自動車のキーをひねってエンジンをかけるイメージで作りました。