日本でも有数のBTO-PCメーカーであるマウスコンピューター。PCユーザーであれば、同社のブランド名とチーズから尻尾が生えたロゴが真っ先に思い浮ぶだろう。そのマウスコンピューターが、1月にスタンダードPCのブランド名を「mouse(マウス)」に変更した。さらにロゴマークも刷新し、新たな方向を目指そうとしている。同社がこのたびブランド名を変更した理由とはどんな点にあるのだろうか。マウスコンピューターの代表取締役社長、小松永門氏に直接お話を伺った。
マウスコンピューターの代表的ブランド「マウスコンピューター」の名称が「mouse」に変更され、ロゴマークも刷新された。新ロゴ(左)と古くからのPCユーザーにはお馴染みの、旧マウスコンピューターロゴ(右)。同社内では「チーズロゴ」と呼ばれているという |
同社が設立された当初の理念は、“人とPCをもっと近づけていく存在になりたい”だった。そこから、人とPCとを繋げる入力デバイスである「マウス」と「コンピューター」を合わせ「マウスコンピューター」と称していた。この理念を表すものとして作られたのが、旧ロゴマークだ。この旧ロゴマークは、マウスコンピューター社内では「チーズロゴ」と呼ばれており、実に15年間もの長きにわたりマウスコンピューターの理念の象徴だった。実際、古くからのPCユーザーは、マウスコンピューターといえばチーズロゴを思い浮かべるだろう。この長い歴史を持つロゴマークと、社名を兼ねたブランド名を変更した理由はどのようなところにあるのだろうか。
――今回、ブランド名とロゴマークを変更された経緯について教えてください。
一番の理由は、「より多くの人たちにマウスコンピューターの存在を知っていただきたい」という思いですね。私たちの作っている製品はBTO-PCが中心ですので、やはり“PCに詳しい方なら知っているブランド”という立ち位置に落ち着いてしまっています。しかし、より幅広いコンシューマユーザー、そして法人ユーザーの方にも幅広く知っていただきたいと思い、このたびブランド名とロゴマークを「mouse(マウス)」に変更しました。
お客さまにブランドを知っていただくには、なんらかのお約束が必要になります。例えば「これくらいの性能です」といった性能と価格、「こういった外観です」というデザインなどですね。会社のロゴマークは信頼や安定を表し、それらのお約束を支えるものなのかなと考えています。また、日本メーカーが国内生産を行っていることを改めて知っていただくために、会社名とともに「飯山TRUST」というキーワードとロゴマークを作りました。
同社Webサイトには特設ページが用意されており、ブランド名とロゴマークの変更に込められた想いが伝えられている |