活用のコツはWindows 10アプリにあり
各種ベンチマークでは予想していたよりも高いスコアが出たが、実際に利用してみるとちょっと遅く感じることがあるかもしれない。特に2GBのメモリ容量では、複数のデスクトップ版アプリを同時に利用すると処理に時間がかかることもあるだろう。そこでおすすめしたいのが、Windows 10アプリこと「UWP(Universal Windows Platform)」アプリの活用だ。
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UWPアプリは標準収録の「ストア」アプリから入手可能 |
UWPアプリはスマートフォンなどでも快適に動作するよう、負荷が軽めに作られていることが多い。PCはスマートフォンよりも高性能であるため、低スペックなPCでもUWPアプリならサクサクと軽快に動作するのだ。
試しにUWP版「Netflix」アプリと、Win32版のIEで同じ動画を再生してみたところ、UWPアプリ版のほうがメモリの使用率が低い結果となった。専用アプリであるUWP版のほうが負荷が軽いのは当たり前のことなのだが、低スペックなマシンで快適に作業をこなすには、このようなUWPアプリのほうが有利であることがおわかりいただけるだろう。
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UWP版「Netfilx」アプリ |
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UWPアプリとIEからNetflixの動画を再生しているときのパフォーマンスの違い |
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ちなみに、ネット動画自体はストレスなく視聴することができた。動画再生支援機能の影響もあるのだが、混線が少なく通信の安定した5GHz帯の11acに対応している点も少なからず影響しているだろう。
Office Mobileを利用すれば、WordやExcelなどのオフィス文書の閲覧/編集も行うことができる。デスクトップ版と同じすべての機能を使えるわけではないが、ちょっとした編集や修正には十分だ。なにより、複数のアプリを同時に起動してもサクサク軽快に動作するのがいい。
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「Excel Mobile」 |
「PowerPoint Mobile」 |
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複数のOffice Mobileアプリを同時に使っても、システムへの負荷は軽い |
なお、Office Mobileはそのままでは商用利用できないが、年間6,264円(税込)のOffice 365サービスに申し込むか、ほかのOfficeのラインセンスと紐付けることで商用利用が可能となる点に注意していただきたい。
画像編集についても、デスクトップ版のアプリを使うよりもUWP版アプリのほうが動作が軽快だ。たとえばAdobe Photoshop Expressを利用すれば、写真をトリミングしたり明るさやコントラストを補正したりといった作業をスムーズに行なえる。リビングの大型テレビで、家族や知人と楽しみながら写真を加工するのもいいだろう。
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写真を軽快に加工できる「Adobe Photoshop Express」 |
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ゲームについても、UWP版はデスクトップ版よりも軽い。たとえばマインクラフトのWindows 10版は実質的にスマートフォン/タブレット版のマインクラフトPE(Pocket Edition)相当だが、そのぶん低スペックPCでもサクサク動く。PC版(Java版)を快適に楽しむにはそれなりのスペックが必要となるが、UWP版ならスペックを気にする必要もないのだ。またiOS/Android端末とのマルチプレーに対応しているのもうれしい。
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Windows 10版マインクラフト。唯一時間がかかるのは、起動時にXboxのアカウントに接続するときぐらい(左)で、あとは比較的スムーズに動作する |
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リビングの大型テレビを手軽にPC化
今回は「m-Stick MS-CH01F」をリビングのテレビにも接続してみたのだが、いつもPCで観ているコンテンツを大画面テレビで楽しめたのは新鮮な体験だった。動画もゲームも大画面ならではの迫力があり、没入感もよりいっそう深まるのだ。個人で楽しむのはもちろん、家族や知人と楽しむのにもいいだろう。負荷の高い作業をバリバリこなすには向いていないが、エンタメ中心で軽い仕事もこなせる汎用性の高いマシンとして、押さえておく価値のあるモデルだ。
標準スペック
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モデル名 |
MS-CH01F | |
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マシンタイプ |
スティック型パソコン | |
| プロセッサー | 型名 | インテル Atom x5-Z8300 プロセッサー |
| 仕様 | クアッドコア/1.44GHz/インテルバースト・テクノロジー対応 最大1.84GHｚ/2MB L2キャッシュ | |
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クーラー |
冷却用マイクロファン | |
| 表示機能 | グラフィックス | Windows 10 Home 32ビット |
| 解像度 | 1,920×1,080 | |
| メインメモリ | 容量 | 2GB |
| メモリタイプ | PC3-12800 DDR3L(オンボード) | |
| 記憶装置 | フラッシュメモリ容量 | 32GB eMMC |
| 光学ドライブ | ドライブ仕様 | - |
| インターフェイス・ポート | USB | USB 3.0×1、USB 2.0×1 |
| カードリーダー | micro SDメモリーカード(SDXC,SDHC含む) | |
| イーサネット | - | |
| Bluetooth | Bluetooth V4.1 + LE 準拠モジュール | |
| 無線LAN | IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 | |
| ディスプレイ・サウンド出力 | HDMI×1 | |
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キーボード・マウス |
- | |
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スピーカー |
- | |
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電源 |
AC 100V(ACアダプター経由 100V AC 50/60Hz/ 出力5V DC 3A) | |
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本体寸法 幅×奥行き×高さ(mm) |
113×39×13(端子含まず) | |
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重量 |
約62g | |
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使用環境 |
温度 10～35℃、湿度 8～80% | |
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ソフトウェア |
- | |
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付属品 |
ACアダプター、HDMI延長ケーブル、ファーストステップガイド(保証書) | |
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消費電力 標準時/ 最大時 |
約 2.6W / 15W | |
価格・構成については、記事作成時の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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