Mini-ITXマザーに4コアCPUを搭載したG-GEAR mini「GI7J-B64/T」
ツクモ・G-GEARブランドの代表的なデスクトップ型ゲーミングPCといえば、昨年の夏に登場した「G-GEAR mini」シリーズ。今回お借りした「GI7J-B64/T(カスタマイズモデル)」は、Mini-ITXマザーボードを搭載した小型筐体に、ゲームとの相性がいい4コア4スレッドのIntel Core i5-6500を搭載。グラフィックスカードにはミドルレンジの鉄板、「NVIDIA GeForce GTX 960」を採用している。またカスタマイズにてSSDも追加されており、スキのない構成だ。
これだけのスペックが小さなキューブケースに詰め込まれていると、熱暴走や騒音が心配になるところ。しかしG-GEAR miniは、多用されたメッシュ加工やケースファンなどによってもたらされるエアフローにより、その問題を克服している。詳しく知りたい方は別稿を参照してほしい。なお本体重量は7.13kgとなり、本体だけなら、なんとか持ち運べるといったところ。ただし、この重量にはディスプレイやキーボードなどが含まれていないため、持ち運んだ先に環境がなければ動作させることはできない。
背面には、PS/2ポート、USB 2.0×4、USB 3.0×2、ギガビットLAN、HDオーディオ端子を搭載。映像出力はDVI-I、DVI-D、HDMI、Displayportとなる |
本体重量は7.13kg。ただしあくまでPC本体のみとなり、必要に応じて液晶ディスプレイや周辺機器の分が上乗せされる |
デスクトップ型ゲーミングPC試用機の詳細スペック
型番 | G-GEAR mini GI7J-B64/T(カスタマイズモデル) |
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CPU | Intel Core i5-6500(定格3.2GHz、TB時最大3.6GHz) |
チップセット | Intel H110 Express(ASUS H110I-PLUS) |
メモリ | PC4-17000 DDR4 8GB(4GB×2) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 960/2GB |
ストレージ | SSD 256GB SATA6Gbps対応(Transcend製) |
HDD 1TB SATA6Gbps対応(東芝製) | |
光学ドライブ | - |
電源ユニット | HEC製 HEC-500TD-5WX(定格500W)80PLUS BRONZE認証 |
ケース | G-GEAR Mini-ITXゲーミングケース(ブラック/8M05) |
冷却ファン(追加) | 12cm冷却ファン×2(サイド・トップ) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
液晶ディスプレイ | LG 23MP47HQ-P(24型・フルHD/1920×1080ドット) |
価格 | 134,246円(税込・2016年2月25日現在) |
4コア8スレッドのCore i7を搭載したG-GEAR note「N1562J-710/E」
G-GEARブランドの代表的なノートPCは、その名の通り「G-GEAR note」シリーズだ。試用機である「N1562J-710/E カスタマイズモデル」は、15.6型のノングレア液晶ディスプレイを搭載したモデルで、解像度はフルHD(1920×1080ドット)と高い。ノートPCながらも、CPUには4コア8スレッドのCore i7-4710MQを採用。内蔵GPUは「NVIDIA GeForce GTX 960M」となり、負荷に応じてIntel HD グラフィックス 4600と切り替わりながら動作する。こちらもカスタマイズでSSDが追加されており、もたつきがちなノートPCのストレージ速度を向上させている。
強力なCPU/GPUを積んでいると、ノートPCなら熱暴走が気になるところ。しかし本機は、CPU/GPUが備える省電力機能と、ヒートパイプによる効率的な熱伝導により、そんな熱問題を克服している。さらに、本体キーボードに追加されている"G1"キーには強制冷却が割り当てられており、ファンの回転速度を最大にすることで強制排熱が可能だ。本体重量だけ見れば2.86kgだが、ノート型ゲーミングPCはACアダプタが大きくなりがちで、こちらの重量が680gある。よって持ち運び時の重量は合計で3.54kgとなる。それでもデスクトップに比べれば十分軽いうえ、ディスプレイやキーボードも含めた重量だ。モバイル性においては、やはりノートPCにかなうものはない。
右側面には、光学ドライブ、USB 2.0×2、ヘッドセット用の音声入出力端子を搭載している |
左側面には、電源コネクタ、VGA出力、ギガビットLAN、HDMI、USB 3.0を備える。また前面左にはカードリーダも装備 |
ノート型ゲーミングPC試用機の詳細スペック
型番 | G-GEAR note N1562J-710/E(カスタマイズモデル) |
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CPU | Intel Core i7-4710MQ(定格2.5GHz、TB時最大3.5GHz) |
メモリ | PC3-12800 DDR3L SO-DIMM 8GB(4GB×2) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 960M/Intel HD グラフィックス 4600 |
ストレージ | SSD 250GB M.2 SATA(Crucial製) |
HDD 500GB SATA6Gbps対応(WestranDigital製) | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
液晶ディスプレイ | 15.6型フルHDノングレア液晶(1920×1080ドット) |
価格 | 140,184円(税込・2016年1月下旬現在) |
デスクトップ型ゲーミングPCとノート型ゲーミングPCの設置面積を比較
ノートPCはその筐体にディスプレイや入力デバイスを内蔵しており、1台で完成したPC環境を実現できる。一方デスクトップPCは、本体だけでは動作させることができず、別途、液晶ディスプレイやキーボードが必要となる。ここでは、デスクトップ型ゲーミングPCとノート型ゲーミングPCの設置面積の違いを確認していこう。デスクトップ型の環境には、比較のために近年のゲーム用ディスプレイの定番となっている、24型フルHDディスプレイ「LG 23MP47HQ-P」を用意した。またゲーム用途ではマウスが必須となるため、両環境に小さめのマウスパッドを加えている。実際の環境を撮影したのが、以下の2つの写真だ。
デスクトップ型ゲーミングPCの設置例。大きくスペースを必要とするが、PCを床などに置けば横幅を16cm減らすことが可能だ |
ノート型ゲーミングPCの設置例。ACアダプタを床やPCの背面などにおけば、さらにすっきりとさせることができる |
最小環境では、デスクトップ型ゲーミングPCが横幅85cm、奥行39cm(+ケーブル用背面スペース)、ノート型ゲーミングPC環境が横幅62cm、奥行27.5cmとなった。やはり設置面積ではノートPCが圧倒的に小さい。ただし、見やすさや迫力といった面を考慮するなら、15.6型にフルHDを凝縮しているノートPCに比べ、外部ディスプレイを利用できるデスクトップPCが有利だろう。