本体デザインやインターフェースをチェック
ここからは、WN892の外観面について見てみよう。本体サイズは、W231×D137×H9mmだ。A5サイズ(W210×D148mm)よりもひと回り大きい程度だと考えれば、サイズ感をイメージしやすい。前モデルからは奥行きがマイナス15mm、高さがマイナス1.9mm変わっており、縦長でスリムになった印象を受ける。
重量は約383gで、前モデルより98gも軽くなっている。手にしてみると非常に軽く、長時間片手で持ち続けてもストレスを感じなかった。
液晶ディスプレイのサイズは8.9型で、解像度は1280×800ドットだ。ハイエンドなタブレットと比べると解像度は低めだが、3万円台の低価格なモデルであることを考えれば納得できる。より格安な8型タブレットと比べると、文字やアイコンが大きく表示されるので使いやすい。発色や視野角については、標準的な仕上がりだ。
インターフェース類は、左側面に集中している。充電および周辺機器接続用にmicroUSB端子が用意されているほか、映像出力用のmicroHDMI端子を搭載。メモリカードはmicroSD/SDHC/SDXC対応で、無線機能としてはIEE802.11b/g/nの無線LANとBluetoothをサポートしている。リーズナブルなタブレットとしては標準的な構成だ。
前述のとおり、WN891にはフルサイズのUSB 2.0端子とmicroUSB端子の合計2ポートが用意されていたものの、WN892はmicroUSB端子1ポートだけになっている。しかも充電兼用なので、充電中はUSB機器を利用できないのが厄介だ。ちなみにmicroUSB-USB変換アダプタが標準で付属しているので、標準的なUSB機器はそのまま利用できる。
だがモバイル利用のタブレットとしては、実はフルサイズのUSB端子はそれほど重要ではないのかもしれない。確かにあれば便利だが、PCのように重い処理をバリバリとこなす使い方でもない限り、それほど使う場面は多くないだろう。それよりもむしろ、少しでも軽くて薄いほうがいいというニーズもあるはずだ。その意味で、WN892はタブレットとしての利便性に特化したモデルといえる。このあたりは利用スタイルによって好みの分かれるところなので、読者それぞれで判断していただきたい。