「GA-Z170N-WIFI」は、第6世代Intel Coreプロセッサ、Skylakeに対応したmini-ITXマザーボードだ。Intelの「Z170 Express」チップセットを採用し、Core i7-6700KやCore i5-6600Kなどの"K"付きモデルを利用すれば、オーバークロックも可能となっている。モデル名が示す通り、無線LAN&Bluetoothモジュールを内蔵しており、有線LAN接続を行わずともネットワークに接続することができる。2015年12月現在、実勢価格は19,000円前後。

mini-ITXフォームファクタにZ170 Expressチップセットを搭載した「GA-Z170N-WIFI」

「GA-Z170N-WIFI」のパッケージと同梱品。無線LAN用の外部アンテナが付属する

小型のマザーボードながらも、電源回路はしっかりと5フェーズを搭載。またCPUソケットのピンに15µの金メッキ仕上げにしたほか、固体コンデンサに耐久性の高い「Long Lifespan Durable Black」を採用するなど、長期間安定動作を行える工夫が施されている。対応メモリはDDR4となり、2スロットを用意。従来のDDR3メモリを流用できない点は覚えておきたい。

CPUソケット周辺の様子。CPUソケットのピンへの金メッキ塗装やブラックコンデンサなど、安定動作を目指した作りを見ることができる

メモリはDDR4となり、2スロットを搭載している。mini-ITXだけに、各種端子やコネクタがところ狭しと並ぶ

バックパネルI/Oの構成は、PS/2ポート、USB3.0×4、USB3.0(Type-C)×1、ギガビットLAN(Intel I219V)×2、光出力付きHDオーディオ(Realtek ALC1150)、無線LAN&Bluetooth用アンテナ端子、加えてCPU内蔵グラフィックス用の映像出力端子としてDVI-D、HDMI×2を搭載している。裏表を気にせずとも利用できる最新のType-Cコネクタが目新しい。またギガビットLANコントローラが2基ともIntel製となっている点もポイントだ。

拡張スロットはPCI-Express x16が1スロットとなる。このスロットをどのように利用するかで、本気の使い方が大きく変化する。その他、マザーボードと垂直に取り付けられた2基のSATA端子も確認できる。

バックパネルのI/Oコネクタは、PS/2ポート、USB3.0×4、USB3.0(Type-C)×1、ギガビットLAN×2、HDオーディオ、無線LAN&Bluetooth用アンテナ端子、DVI-D、HDMI×2となる

拡張スロットはPCI-Express x16が1スロット。ハイエンドグラフィックスカードの性能もフルに活かすことが可能。リアのHDオーディオ端子の背面にはオーディオ用コンデンサも確認できる

マザーボード右端には、ボードから水平に取り付けられたSATA-Express端子を2基搭載する。こちらはSATA3.0端子として使うこともでき、その場合は4ポートの利用が可能だ。またボードの裏面には、M.2ソケットも搭載。PCI-Expressを利用した高速なM.2 SSDなども搭載することができるため、超小型のハイエンドPC構築にも活躍するだろう。M.2接続された無線LANモジュールは802.11 a/b/g/n/acとなり、2.4/5GHzのデュアルバンドに対応、理論値867Mbpsでの通信を行うことが可能だ。持ち運びのできる小型PCを組み上げる際に重宝するだろう。

ストレージはSATA-Express×2、SATA3.0×2という構成になる。すべてSATA3.0として使用すると、6ポートが利用可能だ

マザーボードの裏面には、SSDなどに利用できるM.2ソケットを搭載。mini-ITXでSATA接続の速度を超えるM.2 SSDを使うことができる

無線用モジュール「Intel 8260NGW」はリアに用意されたアンテナ端子のすぐ裏にM.2接続されている。理論値867Mbpsで通信可能

「GA-Z170N-WIFI」は、mini-ITXというサイズながらもハイエンドCPUを搭載可能とし、最新の端子やモジュールを組み込んだモデルとなる。年末に、Skylakeを中心とした小型ハイエンドPCを自作したいのであれば、ぜひ選択肢に入れてほしい。