ファーウェイのフラグシップ端末だけに、先進のテクノロジーも大きな魅力だ。CPUには、オクタコア(A53X 2.2GHzクアッドコア+A53 1.5GHzクアッドコア)で動作する「Hisilocon Kirin 935」を搭載。また3GBものRAMを内蔵しているため、インストールされているAndroid 5.1.1 Lollipopも快適に動作する。ROMは32GBと標準的だが、最大128GBのmicroSDカードを挿入できるため、容量不足に陥る心配は少ないだろう。

バッテリーは一体型となり、容量は2700mAh。4G LTE時の連続待ち受け時間は公称440時間。また3Gでの連続通話時間も14時間と一般的だが、約10分の充電で最大約2時間の通話が可能となる急速充電に対応しているため、こまめに充電を行うことでカバーできるはずだ。またモバイル通信のほか、Wi-Fi 802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.1、そして近距離無線通信技術であるNFCにも対応している。

指紋認証はもちろん、タッチパッドにもなる指紋センサー

HUAWEI Mate Sの操作性を決定づける重要なデバイスが、指紋センサーだ。「Fingerprint Sense 2.0」と呼ばれるこのセンサーは、自己学習機能によって指紋の認証スピードが2倍に向上。さらに、第2のコントローラとして、画面をタッチせずとも様々な操作を行うことができる。例えば、電話がかかってきた際にはセンサーを長押しすることで通話を、アラームが鳴った場合には長押しでアラームの停止を行うことが可能。またセンサーで指を下にスライドさせることで通知パネルを表示したり、全画面で写真を閲覧する際は左右にスライドさせることで写真を切り替えたりできる。スマートフォンの片手操作をより便利にしてくれること間違いなしだ。

背面中央付近に設置された指紋センサーは、その上に配置されたカメラとともにHUAWEI Mate Sの大きな特徴となるデバイスだ

「設定」から”指紋ID”を選ぶことで、指紋センサーの動作を設定可能。さまざまな操作に対応させることができる

指紋認証を利用すれば、スーツの内ポケットで着信音が鳴った場合でも、片手ですぐに通話を始めることが可能

マニュアル設定を駆使して本格カメラ並みの撮影を楽しめる

もうひとつの重要なデバイスが、本体内蔵カメラだ。メインカメラには、F2.0の明るいレンズに光学手ぶれ補正を備え、1300万という高画素数を誇る高性能カメラを内蔵。ISOやシャッタースピード、露出、フォーカスなどをマニュアル操作できる「プロモード」を利用して本格的撮影を行うことができるほか、カメラに詳しくない方でも多様な撮影が行えるモードも搭載。パノラマやHDR、夜間撮影などに対応したモードを備えており、レベル応じた写真を楽しむことができる。

RGBW4色センサーとF2.0のレンズ、そして光学手ぶれ補正を搭載する、1300万画素のメインカメラで高画質写真を撮影可能

本格的なマニュアル撮影が行える「プロモード」を搭載。カメラへの知識レベルに応じてさまざまな撮影が行える

昨今のセルフィー(自撮り)ブームに合わせ、インカメラも800万画素と豪華だ。さらに、メインカメラのみならずインカメラ要にもソフトライトLEDを内蔵。肌色の色調をコントロールする”ビューティーレベル”調整機能も搭載しているため、明るく美しい自撮り写真を楽しめそうだ。なおメインカメラ、インカメラのシャッターは、前述した指紋センサーに割り当てることも可能。片手で、よりブレの少ない写真を撮ることができるだろう。