それではベンチマークテストに移ることにしよう。冒頭でお伝えした通り、今回はSkyLakeを中心とした2015年後半のPCがどれほど進化したかを調べるため、比較対象として"Ivy-Bridge"ことIntel Core i7-3770Kを中心としたマシンを別途用意した。グラフィックスカードには、2年前の鉄板GPUであった「NVIDIA GeForce GTX680」を搭載している。搭載できるメモリは当然、DDR3-1600だ。GA7J-H64/ZTと同様に、4GB×2、8GBを採用している。なおOSはSkylakeを搭載したG-GEAR GA7J-H64/ZTがWindows 10、Ivy-Bridge搭載機がWindows 8.1となる。
Ivy-Bridge搭載比較用PC 詳細スペック
CPU | Intel Core i7-3770K(定格3.5GHz、TB時最大3.9GHz) |
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チップセット | Intel Z77 Express (MSI ZH77A-G43) |
メモリ | PC3-12800 DDR3 8GB (4GB×2) SanMaxテクノロジーズ製 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 680 / 2GB |
ストレージ | 180GB SATA6Gbps対応 (Intel製) |
光学ドライブ | DL対応 DVDスーパーマルチ |
電源ユニット | ANTEC EA-650 Green (定格650W) 80PLUS BRONZE認証 |
ケース | G-GEAR ATXミドルタワーゲーミングケース (ブラック/69JD) |
OS | Windows 8.1 Professional 64ビット |
定番ベンチで測定! CPUとグラフィックスカードの性能は2年でどれだけ伸びたのか
初めに「winsat」コマンドを実行して、Windowsエクスぺリエンス インデックススコアを調べてみよう。Windows 8.1以降はシステム画面に数値が表示されなくなったため、今回は2台ともに「Winsat Viewer」を利用してスコアを表示させている。結果を見てみると、6700K+GTX 970環境は3770K+GTX 680環境に比べ、プロセッサとメモリのサブスコアが"8.2"から"8.5"へ、グラフィックスが"8.3"から"8.7"へと大きくスコアを伸ばしている。なおWindows 10ではゲーム用グラフィックスのサブスコアが計測されないため、こちらの数値"9.9"はひとまず無視していただきたい。この数値の差が、2年分のハードウェア性能の伸びと考えていいだろう。
Core i7-6700K+GeForce GTX 970環境のWindowsエクスぺリエンス インデックススコア |
Core i7-3770K+GeForce GTX 680環境のWindowsエクスぺリエンス インデックススコア |
続いて「CINEBENCH R15」の結果を見てみよう。グラフィックスカードの進化によりOpenGLのスコアが向上しているほか、CPUシングルコア性能が向上し、さらにマルチコア性能の伸びも良くなっていることがわかる。
Futuremarkの定番ベンチマークソフトではどうだろうか。「PCMark8」Home acceleratedの結果は、6700K+GTX 970環境が"4817"、3770K+GTX 680環境が"4031"となり、WritingやVideochat encoding、Casual Gamingなどの数値の差が大きい。またCPUクロックの変化のグラフを追うと、Core i7-6700Kが効率よくCPUを利用していることがわかる。
Core i7-6700K+GeForce GTX 970環境での「PCMark8」Home accelerated 3.0の結果 |
Core i7-3770K+GeForce GTX 680環境での「PCMark8」Home accelerated 3.0の結果 |
「3DMark」Fire Strikeではさらにその差がハッキリと現れる。通常のテストはもちろんのこと、ExtremeやUltraといった高解像度でも全体的に6700K+GTX 970環境が高いスコアを出しており、グラフィックスカードの進化の早さを感じられる結果となった。