キーボードの性能を120%引き出す驚きのアレンジが光る
全参加者の演奏が終了した後、授賞式が始まるまでの間に秋葉原キーボードクラブの上山晴美先生によるデモンストレーション演奏があった。上山先生は、キーボードを使ったライブコンサートを頻繁に開催している。
そして、ついに審査結果の発表の時間となる。審査委員長の岩瀬さんが代表して今回の大会について「自分も開発に携わったキーボードのパフォーマンスを十二分に引き出してもらって、いろいろアレンジに工夫もあってすばらしかった」と演奏者のパフォーマンスとそれを指導する講師を激励した。
「CMC大賞」は誰の手に?
今回は、審査の結果、特別にCMC特別賞とCMCベストパフォーマンス賞でそれぞれ1組追加表彰されることになった。まず、CMCベストパフォーマンス賞は、「妖怪ウォッチメドレー(ようかい体操第一 ~ゲラゲラポーのうた)」で最年少ながら抜群の演奏を披露した茂木幹久くん。そして、渋いパフォーマンスが印象的だった「乾杯」の佐藤達夫さんの二人が受賞した。またCMCベストプレイヤー賞は、小学六年生と思えないすばらしい演奏を見せてくれた三上智之くんが受賞した。
CMCベストプレイヤー賞 三上智之くん。コメント:「去年入賞できなかったので、とてもうれしいです」 |
CMCベストパフォーマンス賞茂木幹久くん。コメント:「緊張した」 |
CMCベストパフォーマンス賞 佐藤達男さん。コメント:「はじめて仲人をしたときのことを思い出しました」 |
CMC新人賞は、初々しい演奏で見せてくれたよみうり文化センター川越チームの6人。CMC特別賞には、まるで年齢を感じさせない熱い演奏を見せてくれた「愛燦燦~真っ赤な太陽」の山口幸子さん。「ジェラシー」を演奏した山下キーボードレッスン『コピーヌ』が選ばれた。そして、「準CMC大賞」には、「コンドルは飛んでいく」を情感深く演奏した森佐和子さんが受賞した。
そして「CMC大賞」は、全員きらびやかなペルシャ民族衣装をまとい「ペルシャの市場にて」を息がぴったりの演奏で見せた「クローバー」の5人が受賞した。受賞したクローバーには賞品として、「CMC大賞」「準CMC大賞」の方にトロフィー、そして、受賞者すべてに「カシオの高性能腕時計」がプレゼントされた。
CMC大賞は クローバー(小沢陽子さん、小田玲子さん、藤沢幹子さん、山本典子さん、吉原八千代さん)、代表者コメント:「うれしくて言葉がでません」 |
CMC大賞 森佐和子さん、コメント:「あじさい会みなさんの応援ありがとうございます」 |
奏者(敬称略) | 演目 | |
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CMC大賞 | クローバー | 「ペルシャの市場にて」 |
準CMC大賞 | 森佐和子 | 「コンドルは飛んでいく」 |
CMC特別賞 | 山口幸子 | 「愛燦燦~真っ赤な太陽」 |
山下キーボードレッスン「コピーヌ」 | 「ジェラシー」 | |
CMC新人賞 | よみうり文化センター川越 | 「Memory」 |
CMCベストプレイヤー賞 | 三上智之 | 「Dragon Night」 |
CMCベストパフォーマンス賞 | 茂木幹久 | 「妖怪ウォッチメドレー(ようかい体操第一~ゲラゲラポーのうた)」 |
佐藤達男 | 「乾杯」 |
最後に発表会について審査員長を務めた岩瀬氏にキーボードの開発者としてコメントを頂いた。岩瀬氏は「年々、曲のアレンジのレベルが上がってきている。開発者が想定している以上のすばらしいアレンジを見せてくれました。講師の先生方も相当研究していることがわかる。まさにキーボードの能力を120%引き出してくれていました」と出演者の演奏テクニックを絶賛。
開発者の想定にはない活用法や工夫をユーザーが見つけ出す、こういった話は、テレビゲームや業務アプリケーションなどでよく耳にすることだが、キーボードの世界でも同じ現象が起こっているということがなかなか感慨深い。
また今回のアレンジを次の開発に生かしますか? との質問には「下手にいじって、演奏者の方々の様々な工夫にも水をさしたくはない。が、とにかく開発者として大いに得るものがあった」とコメント。開発者にとってこういった微妙な調整は難しい所だが腕の見せ所でもある。今後のさらなるキーボードの発展に期待したい。
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