ゲーム向きのKillerNICと信頼のIntel製USB3.1コントローラ
「GA-Z170MX-Gaming 5」のリアパネル構成は端子数こそ普通だが、豊富な種類が取り揃えられている。PS/2ポート、USB2.0×2、USB3.0×3、USB3.1×1(赤色のポート)、USB3.1 Type-C×1、光端子付きHDオーディオ、そしてCPU内蔵グラフィックス出力端子としてDVI-D、VGA、HDMI端子を搭載。このうち、音声を扱うHDオーディオ端子とHDMI端子には、経年劣化を防ぐための金メッキが施されている。
スマートフォンなどでの採用も始まった、リバーシブル接続可能な新コネクタ「USB 3.1 Type-C」も採用。従来のUSB3.0と形状に互換のあるコネクタ(赤色のポート)も搭載されているため、これから登場するさまざまな機器の接続に活躍するだろう。なおUSB3.1のコントローラはIntel製。現在のところGIGABYTEだけが採用しているこのコントローラは、Intel製だけあって高い互換性が期待できそうだ。またUSB2.0ポートには、電源を隔離することでノイズを減らす「USB DAC-UP」と呼ばれる特別な設計が行われている。これにより、USB DAC等を接続した際の音質を向上させることができるという。ギガビットLANコントローラは、Qualcomm Atheros製の「Killer E2200」。帯域制御を行うことでオンラインゲームや動画配信などを優先させられるため、ゲーミングPCにはピッタリだ。
USB3.1のコントローラはIntel製。現在のところGIGABYTEだけが採用しており、USB3.1採用スマートフォンなどとの互換性も高そうだ |
ギガビットLANコントローラには、帯域制御機能を備えた「Killer E2200」を搭載。オンラインゲームや動画配信で安定した通信が期待できる |
Micro-ATXサイズにM.2&SATA Expressをしっかりと搭載
Micro-ATXサイズながらも、ストレージインタフェースもしっかりとしている。基板上にはPCI-Express x4(Gen.3)接続のM.2ソケットを一基搭載。SATA接続のSSDをはるかに超えるアクセス速度を実現できる。さらに、マザーボードの右下にはSATA Express×3として使用可能なSATA3.0コネクタを6基備えており、拡張面でも抜かりはない。
32Gb/sという高速アクセスが可能なM.2ソケットを搭載。SATA接続のSSDを超える高速なアクセスが可能だ |
SATA3.0×6、SATA Express×3に対応できるストレージ端子を搭載。グラフィックスカードの邪魔にならないよう横向きコネクタが採用されている |
GIGABYTEの信頼を支えるDualBIOSは、本機でも採用されている。チップセットに取り付けられたヒートシンクの下部にメインBIOSとバックアップBIOSを搭載しており、メインBIOSになんらかのトラブルが発生した際には、バックアップBIOSから自動的に復旧を行ってくれる。DualBIOSの仕組みを詳しく知りたい方は、別稿を確認してほしい。
ゲームでの優位性を高める高品質オーディオ
オーディオ機能も充実している。再生時のSN比115dBを実現したRealtekのオーディオチップ「ALC1150」を搭載し、チップをシールドすることでノイズを軽減、さらに音響用コンデンサの採用することで音質を向上させている。またOP-AMPは交換可能な構造とし、出力を高増幅6倍モードに設定できるGain Boost切替スイッチまでも搭載。拡張スロットに余裕の少ないMicro-ATXだけに、オンボードオーディオが充実している点はうれしい。
これらのオーディオ回路はノイズの混入を減らすために他の回路から切り離されており、分離ラインにはその効果が分かるようLEDが埋め込まれている。なお「GA-Z170MX-Gaming5」は、「Sound Blaster X-Fi MB3」にも対応。スカウトモードなどゲーマー向けの機能を多数備えているため、勝利を目指すゲーマーにとっても有効だ。