リモコンに専用ボタンが

このリモコン、「Netflix」ボタンがついているのですが……。

実はこれ、Netflixが日本にやってくるということで、TVメーカーが開発したリモコンなのだとか。ワンプッシュでNetflixを起動できるボタンが、まさに"特等席"ともいえる場所に配置されています。各メーカーから発売されている最近のTVリモコンには、だいたいこの「Netflix」専用ボタンがついているそうですよ。すごい! これだけでもNetflixに対する各業界からの期待の大きさが見て取れますね。

リモコンの「Netflix」ボタンをポチッとやると、もうこれだけで画面が起動します。リモコンのボタンを押せばつながるという点では、地上波の番組を見るのと感覚的には同じです。極端な話、TVの操作ができればNetflixも使えるでしょう。

起動したら、あとは映画でもドラマでも、好きなコンテンツを選んで再生するだけ。画面は直感的に操作できるように、分かりやすく整理されていて、迷うこともありません。

あっという間に起動! 感覚的にはTVと同じ

使いやすさに配慮された画面構成

あまりにもシンプルで驚いてしまうほど、操作が簡単なNetflix。ユーザーインターフェースについては「どんな画面なら使いやすいか」を考える専門チームが存在しており、徹底的に考えぬかれた結果がこの画面というわけ。利用者が、画面上のズラッと並んだ作品サムネイルにカーソルを合わせると、詳細な情報が画面上に出てきます。非常に見やすい!

レコメンド機能がすごい

そして、Netflixの最大の特徴と言えるのが「レコメンド機能」。レコメンドとは、「おすすめ」のこと。利用者がNetflixでよく見る作品のジャンルを分析して、「これを見る人ならこっちもオススメですよ」という感じに、新しい作品を勧めてくれるのです。利用者の75%が、この機能を使って作品を視聴しているそう……これは驚きです。

で、このレコメンドの精度がとにかくスゴい! 「アクションを見てるからアクションをおすすめしよう」なんて、ざっくりしたレベルの話ではありません。例えば「アクション」でもハリウッド的なアクションなのか、カンフーなのか、ボクシングなどのスポーツなのかで全然違いますよね?

Netflixでは、作品カテゴリーの分類をなんと7万種類以上に細分化! さらに「その作品を最後まで見たかどうか」「見るのをやめてしまったとしたら、どのあたりまでは見たのか」といった細かい行動までを分析して、独自のアルゴリズムにより、利用者の趣味嗜好(しこう)を分析しているのだとか。そこから導き出されたオススメ作品ですから、それはもう"当たり率"がハンパないわけです。

あ、もちろん、この「分析」は誰かが裏でユーザーの行動をのぞき見ているわけではないですよ(ユーザー数的にそんなことは不可能ですし…)。あくまでコンピューターが分析しているのでご安心を。

Netflixが世界でトップシェアをとっている理由は、実はここにあるんじゃないかなと思いました。人生の時間は限られていますから、できれば自分が面白いと思うものを、的確に選んで見たいですからね。利用者に作品検索なんて野暮なことはさせない! まさに、映画・ドラマの“コンシェルジュ”と言っても良いと思います。

これだけでも、Netflixの「ユーザー目線による徹底したこだわり」が伝わるかと思いますが、まだまだポイントはあります。