Core i5とGeForce GTX 960によるバランスのよい構成

続いて、本機に使用されているパーツを確認していこう。マザーボードには、ファン&ストレージ用の金属トレイを取り外すとアクセスが可能。なお、ケース前面にも9cmファンを取り付けられるスペースが確認できる。マザーボードはIntel H81 Expressを搭載した「ASUS H81I-PLUS」を採用。LGA1150に対応したCPU用としては一世代前のチップセットとなるが、本機の仕様や拡張スペースを鑑みる限り支障はないだろう。

金属トレイを取り外した「G-GEAR mini」内部の様子。エアフローを妨げないようゲーブリングも工夫されている

ケース前面にも9cmファン取り付けスペースが確認できる。エアフローを向上させたい場合に活用しよう

マザーボードは、mini-ITXフォームファクタを採用したASUSの「H81I-PLUS」となる

CPUには、Haswell RefreshことIntel Core i5-4460を搭載。定格動作クロックは3.2GHz、ターボ・ブースト機能利用時には最大3.4GHzで動作する。Core i5は、ゲーム用途に使用するならCore i7よりもコストパフォーマンスが高く、バランスの良い組み合わせと言えそうだ。このままでも十分な性能を備えているが、さらにクロックの高いCore i5-4690なども選択できるので、必要に応じてBTOカスタマイズを行おう。メモリは安定性の高さで人気のあるSanMaxテクノロジーズ製となり、DDR3L-1600の4GB×2、計8GBが搭載されている。

CPU-Zで確認した、Intel Core i5-4460。最大3.4GHz付近まで動作クロックが上昇する

SanMaxテクノロジーズ製のDDR3L-1600メモリを4GB×2、計8GB搭載している

今回の試用機に搭載されていたグラフィックスカードは、NVIDIA GeForce GTX 960。ZOTAC製のオリジナルファン搭載モデルが採用されており、ヒートパイプを利用したシンクと2基のファンによって静かに動作する。PC-Express用補助電源コネクタは6pin×1のみとなるため、消費電力もそれほど心配せずとも良さそうだ。

グラフィックスカードには、オリジナルファンを搭載したZOTAC製のGeForce GTX 960を採用

動作にあたっては、補助電源としてPC-Express用電源コネクタ6pin×1を使用する

CPU-Zで見た、ZOTAC製のGeForce GTX 960 2GBモデル

ストレージには東芝製のHDD 1TBモデル1台が搭載されていた。速度的に特筆する点はないため、SSDの高速なアクセス速度を体験した方の場合、ちょっともたつきを感じるかもしれない。予算に余裕があるならば、BTOカスタマイズによるSSDの追加を検討することをお勧めしたい。

今回の試用機では、ストレージドライブとして東芝製の1TB HDDを内蔵していた

CrystalDiskMarkで確認した東芝製HDDの速度