HD Tune Pro 5.50のテスト結果は、850 EVOと840 EVOでほぼ同じ
次に、「HD Tune Pro 5.50」を利用して、より詳細なテストを行ってみた。HD Tune Proでは、ディスク全域にわたるテストが可能であり、HDDの場合なら、ディスク外周のほうがパフォーマンスが高くなる。
結果は下に示した通りで、850 EVOのリード速度はところどころで上下があるものの、ほぼ安定しており、平均速度は395.6MB/sとなった。ライト速度もほぼ一定で、平均速度は376.1MB/sとなった。CrystalDiskMarkの結果に比べると速度は低くなっているが、このテストは他のSSDでも速度が低く出る傾向にある。なお、840 EVOでは、リードの平均速度が397.9MB/s、ライトの平均速度が372.1MB/sで、ライトが多少速いが、大きな差は出なかった。
HD Tune Pro 5.50の結果(リード速度) |
|
Samsung SSD 850 EVO |
Samsung SSD 840 EVO |
850 EVOも840 EVOも安定しており、850EVOの平均速度は395.6MB/sだ |
ファイルベンチマーク
ファイルベンチマークの結果は、シーケンシャルリードが499,254KB/s、シーケンシャルライトが481,677KB/sであり、IOPS値は4KBランダム(QD1)のリードが9,041、ライトが14,914、4KBランダム(QD32)のリードが61,493、ライトが71,184となった。
それに対し、840 EVOでは、シーケンシャルリードが494,234KB/s、シーケンシャルライトが473,377KB/s、IOPS値は4KBランダム(QD1)のリードが8,946、ライトが15,137、4KBランダム(QD32)のリードが62,709、ライトが76,236であり、シーケンシャルリードとシーケンシャルライトは850 EVOのほうがやや高速だが、ランダムライトについては840 EVOのほうが高速であった。
公称スペックでは、QD32でのランダムライト性能は同等で、QD1でのランダムライト性能は850 EVOのほうが上なのだが、今回試用した850 EVOは、正式な製品版ではなく、評価用のモデルなので、製品版ではファームウェアのチューニングによって、さらに性能が向上している可能性もある。
ランダムアクセステスト
さらに、ランダムアクセステストを行ったところ、転送サイズランダム時の850 EVOの平均リード速度が486.992MB/s、平均ライト速度は457.172MB/sだったの対し、840 EVOの平均リード速度は482.331MB/s、平均ライト速度は465.389MB/sであり、リードは850 EVOがやや高速で、ライトは840 EVOがやや高速だが、こちらも大差はなかった。