「悪女」を生み出した諸悪の根源はいったい誰か?

――改めて今回の作品について、それぞれの役柄から見どころをお聞かせ下さい。

川村「前作までは私が演じる沙耶の誠に対する思いが強かったのですが、今回は彼女の父親であるひまわり(西守正樹)への思いが強く描かれていますので、その気持ちの移り変わりを見て欲しいですね。沙耶は『家族』というものに対する愛が強かった分、歪んでしまったけど、精神的に大きく成長したと思います」

――宮内さん演じる佐和子はいかがですか?

宮内「彼女は基本的に受け身で、今回もいろいろと振り回されてますけど(笑)、『誰かに救って欲しい』という彼女の心理には同じ女性として共感するものがありますね。ぜひ結末を見届けていただきたいですが、この夫婦、すごいなって思います」

川村「前作で私はけっこう体を張りましたけど、今回は私より宮内さんの方が大変だったと思いますよ」

宮内「でも、演技に集中していたから意外と覚えてないんですよね。後で見返して『あぁ、そんなシーンもあったなぁ』としみじみしました」

――誠と佐和子まで壮絶でないにせよ、些細なすれ違いや憎しみのようなものは夫婦間に当たり前のように転がっているのかもしれませんね。

宮内「そうですね。でも、この作品で描かれているような出来事が日常であったらびっくりしますけどね(笑)。佐和子に限らず、この作品に出てくる人たちって、きっと気持ちが先走ってしまったがゆえにそうなってしまったんだと思います」

川村「すべては佐和子さんの旦那である誠がいけないんですよ(笑)」

――男性によって女性はいかようにも変わる、ということでしょうか。

宮内「変わりますよ~。彼氏がミニスカートが好きだったらミニスカートを履く機会も増えるだろうし、デートで着て来た服を見て『可愛いね』って言ってくれたら、その後も似たようなファッションを選んでしまいますよね」

――結論としては、諸悪の根源は男性である誠さんということで。

川村・宮内「そうです(笑)!」

出演はほかに西条美咲、荒井美恵子、藤原光博(リットン調査団)。映画『新SとM 劇場版』は11月1日からシネマート六本木、8日からシアターセブン(大阪)、刈谷日劇(愛知)にて公開。

なお、同作の公開に合わせ、主演を務めた二人が素朴な女のコにとっておきの「悪女メイク」を伝授。実際に悪女風メイクを施していく様子はゴラクチャンネルでチェックしてみてほしい。

素朴な女の子だったのに……

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