各種報道などで知っている人もいるかもしれないが、2014年4月9日にWindows XPのサポートが終了する。サポートが終了するとどういうことになるかというと、XPにセキュリティホールが見つかっても修正パッチが提供されず、絶えず危険にさらされることになる。PCリテラシーの高い読者なら、この危険にさらされる前にWindows 7や8.1を搭載したマシンに乗り換えていることだろう。だが「インターネットにさえつながればいいや」と考えている読者の中には、まだXPのままという人も少なくないはずだ。だが、インターネットを利用するならば、危険にさらされないマシンで接続するのはユーザーの“義務”。今こそXPとは決別するべきなのだ。
XP時代に人気を博したスタイルの製品を狙え
だが、未だにXPマシンを使っているということは、PC市場がどのようになっているのかわからず、どんな製品を購入すればよいのか見当がつかないということもあるだろう。ここでは、そうした読者の方に向け、XPからのリプレースに向く製品を紹介したい。
まず搭載OSだが、今買い換えるのならWindows 7かWindows 8.1ということになる。PC専門誌やネットでは「XPの使い心地を失いたくなければWindows 7をチョイスせよ」と解説している場合もある。だがこの時期に購入するのならば、やはりWindows 8.1だろう。というのも、Windows 7は2009年10月にリリースされた製品。すでに登場から4年以上が経過し、今回のXPと同様、サポートの終了時期が迫ればまた買い換えなくてはならず、長期間使うことができないからだ。またWindows 8.1は使い心地がXPと大きく異なるとはいっても、操作に戸惑うのはほんの最初だけ。むしろ慣れてしまえば「タイル画面」をタッチで直感的に操作でき、XPよりも素早くアプリの起動が行える。
となると、あとはどういうスタイルのPCを購入すればよいのかだ。おそらく、この時期までXPを使ってきたのならばCPUのパフォーマンスやグラフィックの描画能力にはそれほどこだわらないだろう。むしろ、長年使ってきたPCに似た感覚で利用できる製品を求めているはずだ。実をいうと、XP時代に人気だったスタイルを継承しているPCはまだ数多い。パフォーマンスについては比べものにならないほど向上しているが、利用スタイルはそれほど変化していないのだ。
PCは大別してデスクトップとノートに大別できるがまずは前者から。XP時代に人気を博したのは“スリムタワー型”といわれる筐体。デスク上で設置スペースをあまり取らず、その分、大きめの液晶ディスプレイと組み合わせられるのが魅力だ。実はこのスリムタワー、XPからWindows 7に移行する間に姿を消したモデルが多い。アナログ放送からデジタル放送への移行に伴って、液晶一体型のデスクトップが台頭してきたからだ。そんな数少ないスリムタワー型XPマシンからのリプレース候補が、富士通「ESPRIMO WD2/M カスタムメイドモデル機」だ。