「ドスパラ」といえば、秋葉原のみならず北は札幌から南は博多まで全国に店舗を展開するPCパーツショップとして知られており、数あるショップの中でも老舗中の老舗といえる存在だ。
ドスパラではPCパーツに加え、ショップブランドPCの取り扱いにも早くから力を入れてきた。2012年にはPC製造事業を専門とするサードウェーブデジノスを設立し、現在では同社が「Diginnos(デジノス) PC」ブランドでPCの開発・製造を担っている。ドスパラから生まれ、BTO PCの世界で10年以上にわたって積み重ねてきたノウハウや商品調達力を活かし、最新のパーツを搭載したPCをリーズナブルな価格で提供している。
今回はそのDiginnos PCから、Core i7搭載で十分な拡張性を有しながら8万円を切る価格を実現した「Magnate GE」(79,980円)と、ゲーマー向けモデルの「GALLERIA」シリーズでCore i7に加えてGeForce 760を搭載した「GALLERIA XT-M」(124,980円)を例に、同社のPCの使い勝手とパフォーマンスを検証してみよう。消費税アップ前に、少しでも安くPCを新調したいというユーザーは参考にしていただきたい。
機種 | Magnate GE | GALLERIA XT-M |
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CPU | Core i7-4770、4コア、3.40GHzGHz~最大3.90GHzGHz | |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4600 | NVIDIA GeForce GTX 760 | チップセット | インテル H87 Express | インテル B85 Express |
メモリ | 4GB PC3-12800(4GB×1) | 8GB PC3-12800(4GB×2) |
HDD | 500GB | 1TB |
OS | Windows 8.1 |
ともにコンパクト&パワフルな2シリーズ、違いはグラフィックス機能
長きにわたって進化が続いているPCの世界では、安くて高性能な新製品が次々と登場しており、一昔前では考えられないほど安い値段で販売されるマシンも少なくない。とはいえ、単にインターネット上のWebサイトを見るだけならともかく、デジカメ写真の編集や、録画した動画のエンコードなども含め、さまざまな用途で快適に使いたいというユーザーの場合、やはりPCにはそれなりの性能が必要だ。目的を問わず、向こう数年にわたってストレスなく使い続けられる機種となると、10万円前後の価格帯が一定の目安になるだろう。今回取り上げる製品のうち、Magnate GEは8万円を切るため、液晶ディスプレイをセットにしても約10万円に収めることができる。一方のGALLERIA XT-Mは、ゲームを楽しむ際の快適性をさらに追求する場合の選択肢として紹介したい。
2機種ともにCore i7-4770(動作周波数3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHz)を搭載し、CPUはハイエンドクラスの性能を有している。本体のケースはMicroATXサイズのミニタワー型と、性能や拡張性を十分確保したマシンとしてはコンパクトといえる範囲に収めている。両機種の最も大きな違いはグラフィックス性能で、Magnate GEはCPU内蔵のグラフィックス機能を利用するのに対し、GALLERIA XT-Mは高性能グラフィックスカードのGeForce GTX 760を標準搭載している。
サイドカバーを開けると、GALLERIA XT-M(右)のみグラフィックスカードを搭載していることがわかる。もちろん、知識のあるユーザーはMagnate GE(左)にあとからグラフィックスカードを追加することもできる |
もちろん、構成変更に柔軟なBTO製品なので、Magnateシリーズにもグラフィックスカードを搭載したモデルは用意されているが、GALLERIAには後述するゲーマー向けの数々の工夫が凝らされているので、ゲームのためにグラフィックスカードを求めるのなら、最初からGALLERIAブランドの製品を選んでおくのがいいだろう。ただし、上の写真を見るとわかるようにMagnateシリーズのケース内部にも十分なスペースが確保されており、大型グラフィックスカードをあとから追加してもカードがほかのパーツとぶつかる心配はない。自分でパーツの追加を行えるユーザーなら、まずはMagnate GEを選んで購入時の支出を抑えつつ、懐具合に余裕ができてからグラフィックス性能を充実させるというアップグレードパスも悪くない。
また、細かい点ではあるが、Magnate GEはH87チップセットのマザーボードを採用しているため、ストレージはRAID構成を組むことが可能。ベーシックモデルに位置づけられている製品だが、Core i7搭載機ということで、パワーユーザーのこだわりにも対応できるよう細部まで抜かりのない構成だ。GALLERIA XT-MはB85チップセットのためRAIDには非対応だが、一回り大きいミドルタワー型ケースを採用した上位製品「GALLERIA XT-A」はH87を採用しており、価格差もわずかな範囲に抑えられているので、ワンランク上の拡張性を求めるユーザーはそちらも検討されたい。
続いて、ケース内部も含め、両製品の特徴をさらに詳しくチェックしてみよう。