今、絶対手に入れたい価格帯別注目ウォッチ

冬のボーナスシーズンが到来した。皆、それぞれグッズの購入や旅行などを思い描いていることだろう。だが、現在は空前の円高を迎えていることを考えてもらいたい。確かに円高は日本経済にマイナスを与える側面は否めないが、輸入品を購入するのに絶好の機会でもある。そこで注目してもらいたいのが腕時計。ここでは、品揃えと良心的な価格で定評のあるウォッチショップ「ジャックロード」のコレクションから、注目の逸品をピックアップしてみた。今回はあえて、ロレックスやオメガといった誰もが知っている2大ブランドは避け、美しさと品質を兼ね備えた実力派腕時計を100,000円まで、200,000円まで、300,000円まで（すべてジャックロードでの販売価格）と価格帯に分けて紹介する。

ハミルトン　ベンチュラ エルヴィス・プレスリー 生誕75周年記念限定（H24481731）

ハミルトンは1982年にアメリカ合衆国ペンシルバニア州ランカスターで創立された腕時計メーカー。鉄道懐中時計を製造し、1940年代にはアメリカ政府の要請を受けてミリタリーウォッチを生産した。現在でもミリタリーウォッチ「カーキ」が同社の主力製品になっている。そんなミリタリー系のイメージが強い同社だが、古き良きアメリカを体現するような腕時計もリリースしている。その代表格ともいえるのが「ベンチュラ」だ。斬新で個性的なフォルムが特徴で、かのエルビス・プレスリーが愛用したことでも有名。ここで紹介する「ベンチュラ エルヴィス・プレスリー 生誕75周年記念限定」は、その名のとおり、彼の生誕75周年を記念して、期間限定で生産されるスペシャルモデルとなる。ベンチュラ特有のフォルムとダイヤル（文字盤）はそのままに、白と黒のコントラストの利いたベルトを採用している。期間限定で生産されるモデルなので、見逃したくはない。

セイコー　メカニカル（SARC010）

1969年に世界で初めてクォーツ時計を商品化したのがセイコーだ。以降、正確でメンテナンスが簡単なクォーツ時計は、世界の腕時計の主流になってゆく。だが、クォーツの生みの親でもあるセイコーは、機械式時計でも高い評価を得ているメーカー。ここで紹介するメカニカルは、購入しやすい価格なのに実力派の機械式時計が揃うシリーズだ。この「Ref.SARC010」は、ゴールドメッキケースや、小さな丸い穴が開いたブレゲ・ハンズと呼ばれる長短針を採用することでエレガントな雰囲気に仕上がっている。インダイヤル（小型文字盤）によるデイデイト（日付・曜日表示）や、パワーリザーブインジケーター（動力残量表示）など、多機能な文字盤になっているのもポイントだ。

タグ・ホイヤー　FORMULA 1 クロノグラフ 41 MM（CAH1112.BT0714）

タグ・ホイヤーは、設立当初からスポーツ向けのストップウォッチやクロノグラフ（ストップウォッチ機能付き腕時計）を手がけ、スポーツウォッチの分野で高い人気を誇る。特にF1の公式時計を担当したり、マクラーレンチームをサポートしたりするなど、レース分野での貢献は多大だ。ここで紹介する「FORMULA 1」は、その名のとおりF1クルーの高い要求に応えるシリーズ。「Ref.CAH1112.BT0714」は真っ赤なダイヤルが印象的なクロノグラフで、2時位置にクロノグラフ1/10秒計のインダイヤル、10時位置にクロノグラフミニッツカウンター（分単位の積算表示）のインダイヤル、6時位置にスモールセコンド（小型の秒針）を備える。多機能だが、ムーブメントにクォーツを採用することで購入しやすい価格帯になっている。

オリス　ビッグクラウン ポインターデイト（645.7629.4064D）

品質の高い機械式時計を良心的な価格でリリースすることで人気が高いオリス。そのオリスの定番ともいえるのが「ビッグクラウン」シリーズだ。ビッグクラウンとは大口径のリューズのことで、空軍パイロットが手袋をしたままでも巻きやすくしたのがその由縁である。この「ポインターデイト」の最大の特徴は、センターの三針が時針、分針、秒針ではなく、1本がデイト（曜日）を差す設計になっていること。秒針は9時位置にあるスモールセコンドで、日付は3時位置のデイ表示で確認できる。センターの針で日付を差す「ポインターデイ」は兄弟モデルといえる。