何しろ何しろ14インチサイズのノートPCであるから、常時持ち歩くような本格的なモバイルはきついとしても、ちょっとした移動や本格的な旅行などであれば、十分に持ち運び可能。持ち運びを考慮に入れないならば同じノートPCでもより大型でハイスペックの製品もあるが、本機は持ち運びされることも想定したうえでギリギリのハイスペックを目指しているといえる。

そう、このモデルは持ち出せる"ALIENWARE"なのである。これが意味するところは何かといえば、外出先や出張先、あるいは旅行先などでも、空いた時間をゲームにつぎ込めるということ。もちろんこれだけハイスペックのマシンであれば、出張先のホテルで急ぎの仕事を片付けなければならないといったときにも、文句なしにストレスなく作業をこなすことができる。ゲームのためのハイスペックは、もちろんビジネスにも役立つのだ。

NVIDIAコントロールパネルからは、プログラムごとにインテルHDグラフィックスとNVIDIA GeForce GT555Mのどちらを使うかを設定できる

「ロストプラネット2」のベンチマークを実行しているところ。DirectX9モードのテストAは35.3fpsのランクB、DirectX11モードのテストAは23.8fpsでランクCだった

ちなみに「ALIENWARE M14x」の重量は、メーカーでいうところの「7ポンド未満」クラスで、カタログ用の重要2.92kgすなわち約6.45ポンドということになる。モバイルノートPCと比較すれば重いのは間違いないが、一般的なオールインワンノートPCとの比較では決してひけをとらない。さらにゲーミングノートPCの中での比較においては、"軽量"といっても言い過ぎではない。

「モンスターハンター フロンティア オンライン」のベンチマークソフトでテストしてみた結果は、1,366×768フルスクリーンモードでスコアが5701だった。楽しむゲームを選べば、かなりスムーズに動作することがお分かりいただけるはずだ。ちなみに「ファイナルファンタジーXI」のオフィシャルベンチマークを連続動作させつつ行ったバッテリ駆動時間は約1時間18分だった。

この製品で、モバイルが可能な本格的なゲーミングノートPCがようやく登場したといえる。筆者はかつてネットブックが流行った頃に「ネットブックで○○(ゲーム)はできますか?」という質問を何度も受けた。当然、答えは「ノー」だったのだが、いま同じ質問をされたら「ALIENWAREなら可能」と答えるだろう。