BL2400PTは、画面下部の中央(ユーザーの真正面)に省エネエコセンサー(人感センサー)を搭載している。この省エネエコセンサーによって画面の前にユーザーがいるかどうかを検知し、一定時間「ユーザーがいない」と判断すると、自動でパワーセーブモードに移行する仕組みだ。さらに、パワーセーブモードのときにユーザーが画面の前に戻ると、自動でパワーセーブモードから復帰する。

本体正面「BenQ」ロゴの真下に省エネエコセンサーがある

パワーセーブモードへ自動以降する前にタイマーが表示される

つまり、画面の前からユーザーが離席するとパワーセーブ、再び着席するとパワーセーブ解除という動作を、すべて自動で行ってくれるわけだ。OS機能の「ディスプレイ電源オフ」や「スクリーンセーバー」と比べて、こまめな節電が可能となる。省エネエコセンサーの精度は高く、使用中にパワーセーブモードに移行してしまったり、着席してもパワーセーブモードから復帰しないことはなかった。また、省エネエコセンサーはOSDメニューでオン/オフを切り替えられ、画面からユーザーまでの距離を3段階(近い/中央/遠い)で設定可能だ。

BL2400PTの標準消費電力は35Wと少ないため、省エネエコセンサーで節約できる電力もわずかかもしれないが、月間や年間など長い目で見れば無視できない。個人使用はもちろんのこと、特にオフィスで効果的な機能だろう。実際、BL2400PTは学校やオフィスで導入される例が増えている。

OSD機能は必要十分

OSDの機能も簡単に紹介しておこう。大きなポイントは、独自の画像補正技術「Senseye3」を用いた「画像モード」だ。「標準」、「エコ」、「sRGB」、「写真」、「動画」という5種類のモードを備える。「エコ」モードはバックライト輝度を落とすなどして、消費電力を低減するモードだ。画面は暗くなるが、もともとかなり明るいため、一般的な用途ではちょうどよく感じる人が多いと思う。「写真」モードと「動画」モードは、コントラストや彩度を高めることで、写真や動画を見栄えよく表示するモードだ。これらのモードでは、DCR(ダイナミックコントラスト)もオン/オフできるようになる。

また、スケーリング機能については、フルスクリーン拡大の「全画面」、アスペクト比を保持した拡大の「縦横比」のほか、入力解像度の周辺部分を少し切り取って拡大する「Overscan」が選べる。

OSDメニュー内の「画像モード」設定。OSDメニューを開かなくても、本体の「左」ボタンで画像モードを変更できる

全体的なOSDメニューと操作性に関しては、ベンキュージャパンの24型ワイド液晶ディスプレイ「EW2420」と「VW2420H」、および23.6型ワイド液晶ディスプレイ「XL2410T」のレビュー(別記事)も参考にしていただきたい。省エネエコセンサーなどの省電力機能に関する部分を除いて、BL2400PTのOSDメニューと操作性は、上記の3モデルとほとんど同じだ。

■ XL2410T
本気でゲームを楽しみたい人に向けた、こだわりの23.6型液晶ディスプレイ
■ EW2420 / VW2420H
ベンキューの24型液晶「EW2420」と「VW2420H」を試す - 似て非なる両者の違いは?