「ESPRIMO FH900/BN」に搭載されているチューナーは、地デジ/BSデジタル/110度CSとデジタル3波をサポートしており、前編で紹介した「LIFEBOOK NH900/BND」と同等。ダブルチューナー仕様なので、放送波に関係なく2番組同時録画がが可能だ。同時録画に設定は不要で、番組表から同じ時間帯の番組を意識することなく予約録画を行える。
大きな魅力は、独自のLSI「DixelHD エンジン2」によってAVCREC方式での10倍録画に対応していることだ。これは、放送そのままの画質で録画するのに比べ、画質を調整することで10倍もの時間録画できるというもの。例えば、BSデジタル/110度CSは、そのままの画質だとHDDが約1TBの場合で約87時間しか録画できないが、10倍録画を利用すれば約870時間もの録画が可能となる。さすがに10倍録画時は多少画面がボヤッとした印象となるが、解像度はハイビジョンのままなのでアナログ放送よりはずっと美しい。DixelHD エンジン2は2基搭載されているので、2番組同時に10倍録画できるため、特番が多くなる年末年始の録画対策にもってこいだ。
10倍録画の方法は、番組表から録画したい番組を選び、画質のプルダウンメニューから「HL(超長時間)」を選んで録画予約を完了するだけとカンタン。なお、視聴中の番組や番組表から直接予約録画できる「クイック予約」で10倍録画したい場合は、あらかじめ設定画面で標準の画質モードを「HL(超長時間)」に変更しておけばOKだ。また、録画時間の延長という点で便利なのが、設定画面にある保存先ドライブの指定だ。内蔵のHDDだけではなく、USB接続などの外付けHDDも録画番組の保存先に指定できる。