外観はシンプルで、ボタン類を配置した画面右下の部分が少々せり出している以外は、いたってオーソドックスなデザインだ。映像入力のインタフェースには、HDCP対応のデュアルリンクDVI-D、HDMI、D-Subの3系統を備え、デュアルリンクDVI-DのみNVIDIA 3D Visionの3D立体視に対応する。

一般的な横長画面のほか、画面を90度回転した縦長画面にも対応する

スタンドは、ネック部分が太めで強固な柱状になっており、安定性が高い。上20度/下5度のティルト、左右90度のスイーベル、130mmの高さ調節が可能だ。画面を90度回転させて縦長で使うピボット機能も搭載し、Webブラウズや文書編集/閲覧はもちろん、根強い人気の縦型シューティングゲームにも有用としている点が、ゲーマー向けをうたうXL2410Tらしい。縦画面表示に対応したシューティングゲームをプレイしてみると、一発でその効果を実感できる。横長画面と比べて自機や敵がかなり大きく表示されるため、敵弾をかわしやすいし、画面内のいろいろな情報も格段に見やすくなる。

ボタン類は下側から押すタイプ

背面の映像入力インタフェース

基本的なスペックをまとめると、液晶パネルはおそらくTN方式で、画面サイズは23.6型ワイド、解像度は1,920×1,080のフルHD対応だ。LEDバックライトを採用することで消費電力を抑えつつも(最大40W/標準33W/エコモード28W)、明るく高コントラストな表示である。輝度は300cd/平方メートル、コントラスト比は1,000:1と平均的だが、スペックの数字以上に、明るく高コントラストに感じる。また、表示ソースに合わせて自動的にバックライトを調整するDCR(Dynamic Contrast Ratio)を有効にすると、最大1000万:1のハイコントラストを得ることも可能だ。視野角は上下160度/左右170度で、斜めから見ると発色が多少なりとも変化するのは仕方ないが、個人用途としてはまったく問題ない。

応答速度(黒白間)は5msで、AMA(アドバンスド・モーション・アクセラレータ)技術によって中間階調域(G to G)では2msの高速応答を実現している。動画やゲーム表示における残像感、動画ブレの感じ方は個人差が非常に大きいものだが、XL2410Tの表示はかなりシャープだ。一見してそれと分かるほどの残像感、動画ブレは、まず気にならないだろう。

横から見たスタイル。左側面にはヘッドホン出力がある