今回紹介した製品のキャッチコピーは「音にこだわりを持った」とか「迫力のサウンドを体験できる」といったもの。当然キャッチコピーに対して偽りはなく、音楽大好きユーザーにはもってこいの製品だが、そこまでこだわりがないという人にもぜひ使って欲しい。

その理由は2点。ベンチマーク結果からもわかるとおり、全体のパフォーマンスが高いという点と、プリインストールされたAdobe製品がかなりお得だという点。HP Directplusのネット販売価格は、Core i7モデルでも139,650円で購入できる。この性能で15万円以下であれば、かなりコストパフォーマンスが高いのではないだろうか。たしかにデザインについては、ビジネスシーンでは少々派手かもしれないが、プライベートで使うにはまったく問題ない。ヘッドホン端子がふたつ装備されていることについては、彼女や彼氏と一緒にDVDを鑑賞するといったことも可能だし、バンドメンバーと楽曲の確認をするといったことにも使えるかもしれない。

サウンド重視設計と言いつつも、トータルパッケージとして完成度の高いノートPCなので、いい意味で「キャッチコピーだけに踊らされず」に製品を見極めて欲しい。というのも、筆者は本製品がサウンドプロデューサーとのコラボモデルだと聞いていたので、CPUやグラフィックスチップなどのスペックに関しては、相当低価格なものしか搭載されていないだろうと高をくくっていた。ところがレビューのために使っていくごとに、完全に早合点だったと言うことに気付かされたからだ。賢明な読者の方はしっかりと品定めされるだろうが、キャッチコピー以外の部分にもぜひ注目してほしい製品だ。

■試用機の主な仕様
製品名 HP ENVY14 Beats Edition(量販店モデル)
CPU Intel Core i5-460M(2.53GHz)
チップセット Mobile Intel HM55 Express
メモリ PC3-10600 4GB
ストレージ 640GB HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(スロットイン方式)
グラフィックス ATI Mobility Radeon HD 5650
ディスプレイ 14.5インチワイドHDハードコートクリスタルビュー・ディスプレイ(1,366×768)
オーディオ IDT HighDefinition Audio準拠、Beats Audioステレオスピーカー
ネットワーク 10/100/1000BASE-T有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth2.1+EDR
ポインティングデバイス マルチタッチジェスチャー対応クリックパッド(クリックパッド オン/オフボタン付き)
インタフェース 約92万画素Webカメラ、HDMI×1、DisplayPort×1、USB 2.0×3(うち1ポートはeSATAポートと兼用)、eSATA×1、ヘッドホン・ラインアウト出力×1、マイク入力/ヘッドホン出力コンボポート×1、2in1メディアスロット×1
サイズ/重量 356×237×30.5-32.5mm/約2.62kg(標準バッテリパック装着時)
バッテリ駆動時間 約6時間
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
付属品 スリムACアダプタ、電源コード、保証書等
価格 オープン、店頭予想価格は130,000円前後

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