音にこだわった製品ということばかり先行してしまったが、スペックに関しては、グラフィックスチップにATI Mobility Radeon HD 5650を搭載し、省電力モード用に内蔵グラフィックスチップも搭載したハイブリッドモデルとなっている(量販店モデルのみ)。ATI Mobility Radeon HDはDirectX 11に対応し、動画のエンコードといった従来CPUで行っていた処理を、グラフィックスチップで処理できるためCPU負荷が最小限に抑えられ、高速な演算処理が可能。そのCPUについても、Intel Core i7-720QM(HP Directplusモデル)とIntel Core i5-460M(量販店モデル)の2つのモデルが用意されており、ユーザーの使い勝手に応じた選択ができる。Intel Core i7-720QM(HP Directplusモデル)とIntel Core i5-460M(量販店モデル)の2つのモデルが用意されており、ユーザーの使い勝手に応じた選択ができる。
試用機はIntel Core i5-460M搭載モデルだったが、「Windowsエクスペリエンスインデックス」は5.9という高い数値になっていた。メモリとハードディスクが5.9だが、プロセッサは6.8、グラフィックスは6.7と、さらに高い数値となっている。実際にベンチマークソフトを使ってテストした結果も上々で、決して「サウンドだけ」重視したPCでないことがわかる。
3DMark06
3DMark | 6954 |
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SM2.0 Score | 2441 |
HDR/SM3.0 Score | 3066 |
CPU Score | 2953 |
Vana'diel Bench 3
High | 5386 |
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Low | 8061 |
ファイナルファンタジーXIVオフィシャルベンチマークソフト(キャラクター:ランダム)
High | 749 |
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Low | 1431 |
PCMark Vantage
Score | 6093 |
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Memories | 3981 |
TV and Movies | 3639 |
Gaming | 5059 |
Music | 5274 |
Communications | 4951 |
Productivity | 5250 |
HDD | 3200 |
ベンチマーク結果は以上のような結果となった。さすがに「ファイナルファンタジーXIVオフィシャルベンチマークソフト」の結果などを見ると、プレイが快適にできるとは言い難いが、「PCMark Vantage」のGaming結果や「Vana'diel Bench 3」の結果で考えれば、ノートPCとしてはかなり優秀な数値だと言える。全体的なパフォーマンスは優秀で、メールの読み書き、Web閲覧といった日常作業でストレスを感じるようなことは皆無だろう。
恒例でもある「Vana'diel Bench 3」を利用したバッテリ持続時間テストでは、ワイヤレスネットワークオン、オンボードチップで動作させたところ、2時間4分で終了。ちなみにRadeon HDでの動作時間も計測したが、2時間2分動作し、ほとんど変化はなかった。3Dのゲームの場合、オンボードチップでもかなり電力を消費してしまうようだ。
そのほか注目の部分が、プリインストールされているソフト。本製品には「Adobe Photoshop Elements 8」と「Adobe Premiere Elements 8」が用意されており、画像整理や加工、動画編集といったこともこの1台でおこなえるのは頼もしい。また「HP MediaSmart Wecam」といったビデオチャットソフトでは、顔認識システムを利用して、帽子のイラストをオーバーレイさせたり、電球マークを頭の横あたりに表示させるといった機能も有している。友達同士や家族とのチャットを文字だけではなく、「映像+遊び」要素を交えて行えば、会話もより弾むのではないだろうか。